生理不順です。いつが排卵日なのでしょうか？
「生理開始の14日前ころでおりものが増えた時期が目安です。」
生理不順については、月経周期は個人差があるので、30日の前後5日程度の周期であれば心配しすぎない方が良いと思います。つまり26日から35日程度の範囲で定期的に生理が来ていれば心配はないでしょう。
最近の相談では、生理不順の中でも2か月に1回とか3か月に1回程度しか生理が来ない若い女性が増えています。さすがに心配になって婦人科を受診した方もいますが、「子宮や卵巣には異常がないですよ」と言われた方が多いです。よくよく聞いてみると、『異常がない』というのは形態上（形や大きさ）や子宮内膜の状態などは正常であるということのようです。そして、お医者様から「小さな卵胞が多いから排卵が遅れている」と言われる方も多くいらっしゃいます。
この小さな卵胞は卵巣の中でネックレスのように並んで見えることが特徴です。
多嚢胞性卵巣（たのうほうせいらんそう, PCO,
PCOS）と呼ばれ、ホルモンバランスが乱れて排卵が遅れることが多くあります。中には6か月もの期間において生理が来ない方もいます。
通常、月経周期は30日前後です。その期間で月経期（げっけいき, 5～7日間）・卵胞期（らんぽうき, ７～10日間）・排卵期（はいらんき, 2～3日間）・黄体期（おうたいき, 12～14日間）と言われる4つの周期があります。先ほどお話ししたPCOSの方は排卵期までの周期が長くなるために月経が遅れるわけです。排卵は、卵巣の中で卵胞が大きく育ち成熟する（約20ｍｍ）ことがきっかけで起きます。そのため卵胞が排卵できるほど十分に大きく発育するまでに時間がかかっている状態とも言えます。
排卵時にはＬＨ（黄体化ホルモン）という排卵を促し黄体ホルモンをつくらせるホルモンが大量に出ます。この時、頸管粘液が増えるために織物（ネバネバ）が生じます。通常よりも織物の量が増えるため気が付く方が多いです。排卵をしていれば生理開始日より14日前くらいの時期にこのような織物に気づくはずです。
また、最近では排卵検査薬が普及してきました。手軽に排卵日を予測できるようになったのはとても良いことだと思います。
生理不順気味の方の場合、排卵日を確認するのは難しいかもしれませんが、先ほどのおりものと合わせて排卵チェッカーを活用することで、より正確に把握できるのでぜひ試していただきたいです。また、2か月に1回、3か月に1回の生理でも規則的に生理が来ているようでしたら、生理開始日の14日前を計算し排卵日をある程度で予測することも可能です。
お子様を授かりたいと願われる方には、排卵は不可欠です。排卵日の予想ができれば妊娠の確立が高まります。毎日大変ですが頑張って下さい。
また、多嚢胞性卵巣の治療方法については、別ページで詳しく紹介していますので気になる方はご一読ください。
生理不順の体質改善
生理不順の多くは、排卵までの時間が不安定になることから起こります。排卵までの期間が安定しない要因としては、過労・ストレス・睡眠不足などの環境的な負担だけでなく、体質的な素因も影響します。例えば、もともと体が弱い、元気がない、冷え性、胃腸が弱い、足腰が弱い、精神的に不安定になりやすいなど、様々な体質が関係します。
そのため、個人個人によって生理不順に影響している体質が異なりますので、それに合わせて、漢方薬を選択していきます。そうすると、生理不順はもちろん、体質に関係する体や心の不調も一緒に回復させることができますよ。
生理不順によく使われる漢方薬には、
ご注意下さい
体脂肪が低く、やせている女性に多い卵巣や子宮の発育不全は、生理不順の原因となります。
成長期に無理なダイエットをすることで、卵巣や子宮の発育が不良となる場合もあります。低栄養状態が続くと女性ホルモンの原料（コレステロール）が足りなくなって、子宮や卵巣の働きが低下します。また、冷え性がある方ではお腹の血流が低下するので注意して下さい。
ご心配な方は是非一度基礎体温をお持ちになり、ご相談ください。
併せて読んでほしいおススメコラム
・「体質で考える「冷え性」」・「おりものがありますか？」
お客様の声
W・Rさん44歳「飲み始めてすぐに体調の変化を感じ、１回目の体外受精で妊娠！」
T・Yさん28歳
「ずっと生理不順で不安でしたが、漢方を飲んで自然妊娠できました 」
H・Tさん32歳
「【ご出産アンケート】２ヶ月の服用で基礎体温がはっきりと別れるようになり、アレルギー性鼻炎も改善。３ヶ月で自然妊娠。」
更新日：2023-12-02
