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高血圧

更年期と高血圧の密接な関係。
生活習慣病の一つにあげられている高血圧。食生活・ストレス・遺伝など様々な原因をもち、兆候がなかなかわかりにくく、なってしまってからの対応となるのも特徴。心臓や脳血栓等の合併症にも注意しなければいけない。

< 51才 主婦の方 >
1年前に閉経を迎え、のぼせ、冷え性、疲れ、めまい、肩こり、便秘などの身体不調と精神面でも不安やいらいらが続く、更年期障害だからと我慢を重ね対処しなかったが、心配になり今年8月誠心堂に相談に。
中肉中背で体形的には普通。しかし症状には個人差があるため綿密なカウンセリングで多方面からチェック。血圧を測定したところ160の100と高血圧であった。早速、高血圧であることを踏まえた処方を。七物降下湯・加味逍遥散等をこの方用に調合。8月末には114/67に。その後147/90。「更年期中は血圧の数値も不安定になり易いため10月までは数値が変動しました。また、血圧の数値の安定とともに、更年期障害と思っていた体の症状もほとんど無くなりました」と中医学医師の張先生。
「若い頃は低血圧気味。だから高血圧の心配は無い、と言うのは間違い。体は年齢とともに変化します。定期的なチェックは大切」という。
 
高血圧を考える

【血圧とは?】
心臓と血管をポンプとホースに例えると、ポンプが心臓でホースが血管ということになります。また、その中に流れる水が血液に当ります。
ポンプを押すと水は勢いよく遠くへ飛び出します。また緩めると、水はホースから垂れる程にしか出ません。つまり、これが血圧のメカニズムなのです。
心臓が縮んだ時の血圧を最大血圧(俗に言う“上の血圧”)と言います。また心臓が開いた時の血圧を最小血圧(俗に言う“下の血圧”)と言います。

『高血圧の基準』
従ってこれまでは収縮期160以上、または拡張期95以上が高血圧の診断基準とされ、治療目標にも使われてきました。

1992年2月に世界保健機構(WHO)と国際高血圧学会(ISH)により、新しい高血圧の定義が発表されました。これによると、高血圧と診断する基準の血圧値が以前の値より低く設定され、また高血圧の治療目標の血圧値も低く設定されました。

新しい基準の概要は次の通りです。

  収縮期血圧(mmHg) 拡張期血圧(mmHg)
至適血圧 120未満 80未満
正常血圧 130未満 85未満
高血圧 140以上 90以上
グレード1 高血圧(軽 症) 140-159 90-99
グレード2  高血圧(中等症) 60-179 100-109
グレード3 高血圧(重 症) 180以上 110以上

収縮期血圧と拡張期血圧が異なる分類に該当する場合、より高い方の分類を採用する事になっています。

少し基準が複雑になっていますが高血圧のグループのグレード分類は別にして、理想的には年齢を問わず、収縮期血圧が140以上、拡張期血圧が90以上の場合は高血圧症と診断されます。

この様に以前から使われてた高血圧の基準値が変わってきていますし、血圧に関してはできるだけ低く抑えたほうが脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化に基づく疾患を予防したり、腎障害の発生を抑えることができるという大規模試験の結果を尊重した設定となっています。

但しこの基準は主に成人の場合の基準で、老人の場合にはそれほど厳しい基準は設定されていません。

【高血圧のタイプ】
二次性高血圧:腎臓病や血圧調整に関するホルモンの異常など、他の原因が原因となって血圧が高くなる、原因となる病気がはっきりしているもの。
本能性高血圧:原因不明。体質的なもの(遺伝的要因、塩分の摂り過ぎ、運動不足また過剰肉体労働、肥満、ストレスなどの心理的な要因など)
高血圧は高脂血症や糖尿病、精神的・肉体的ストレス、アルコール・塩分の摂り過ぎ、喫煙、運動不足などの因子により交感神経への刺激や、血圧を上昇させる物質の生成、分泌により促進され、血圧の上昇をもたらします。

【体への影響】
高血圧が持続すると、心臓や脳の血管が傷むとともに心臓自身にも負担がかかります。心筋は肥大し、狭心症、心筋梗塞、よっては高血圧性心疾患(心不全)を招くことも。一方、血圧の圧負荷は動脈にも加わり、組織障害を受け動脈硬化病変を形成。最も影響を受けやすい最小動脈にその病変が早期から進展します。特に能動脈では、脳卒中(脳出血・脳梗塞)を起こしやすくなります。臓器の機能障害も多く、腎臓の萎縮・硬化による機能不全(腎硬化症)など、重大な合併症を引き起こします。
以下のように、高血圧症の合併症は生命に関わる重大なものが多く、高血圧状態が続くほど危険性も高くなります。
長期に渡り安定してコントロールすることにより、これら他の臓器の合併症は予防することができます。

【高血圧の治療】
これら危険因子を低減するため、バランスの良い食事、ストレスを避ける、適度な運動、があげられますが、中国医学では、高血圧の多くは「疼血」によるものと考えられています。「疼血」とは動脈硬化、血栓、血液の汚れのことで血圧を上げる原因になります。人間の体は血液が運ぶ酸素や栄養によって生き生きと保たれています。血液の流れが悪くなると内臓や脳の働きを悪くし、ひどい時には次のような徴候も現れます。

・顔色や口唇の色が黒ずむ。
・肩こりが抜けなくなる。
・コレステロールや中世脂肪、血糖値が上がり出す。
・心臓病系の症状が出る(運動時の苦しさ、胸の痛み等)


つまり血の汚れ「瘀血」が溜まるといろいろな成人病を引き起こします。成人病の原因である「瘀血」を溜めない生活をしながら、既に溜まってしまった「瘀血」を取り除くことが、中国漢方本来の役割と言えます。

【中国漢方の治療法】
中国漢方にも五臓六腑の考え方があります。血液の流れと深い関係にあるのは西洋医学と同じく心臓です。つまり中国漢方でも、西洋医学と同じように心臓の働きをよくすることが高血圧などの成人病に有効と考えており、数多くの治療薬があります。ここで代表的な治療法および治療薬について簡単に説明します。
前にも述べたように「瘀血」を取り除くことが最終的な治療ではありますが、まずは「瘀血」が生まれる原因に目を向けることが大切です。

①ストレスなどによって生じる「瘀血」
成人病の原因のひとつにストレスがあります。ストレスと血圧は深い関係にあります。ストレスを放っておくといずれ瘀血が生まれ、高血圧などの成人病を引き起こします。中国漢方にはストレスを解消してくれる薬をよく使います。安定剤とは違いストレスをごまかすのではなく解消してくれるのです。これにより、運動した時と同じ様な効果が得られます。その代表格が星火逍遥丸(せいかしょうようがん)です。更年期にも用いられますが、血圧にも有効です。ただしこの薬だけでは瘀血を取り除くことができないので、冠元顆粒(かんげんかりゅう)を併用すると効果的です。

②偏食によって生じる「瘀血」
偏食と言っても好き嫌いがある訳ではなく、忙しくて外食が多い方もこのタイプ。日本人の脂肪摂取量は今や欧米並で、その勢いはますます加速しています。脂が体の中に入ると血球(赤血球・白血球)がくっつき安くなり、血流が悪くなります。つまり瘀血が生じます。脂肪分の多い食べ物は揚げ物や炒め物、ファーストフード、牛乳など、私たちの目前に見つけることができます。
このベタベタした油を減らしてくれるのが星火温胆湯(せいかうんたんとう)という中国漢方です。しかしこの薬には、星火逍遥丸と同様瘀血を取り除く働きがないので、冠元顆粒と併用してください。
今ご紹介した薬は、西洋医学の薬と併用しても安全です。ご心配な方は個々に誠心堂薬局の各店までご相談いただくか、ホームページもご利用ください。




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