産後後遺症を防ぐ 坐月子(ズオユエズ)とは!?
中医学で考える産後ケア
坐月子とは中国で古くから大事にされている産後ケアの習慣のことです。
産後のママの回復を早めるために、食事と授乳といった最低限のことだけをして身体をよく休ませることに重点をおきます。
期間は短くても30日、帝王切開や虚弱体質の方では3ヵ月半から半年かけることもあります。
「坐月子」にはしてはいけないというルールが沢山あります。
- ① 早朝に床あげしてはいけない
- ② 体をひやしてはいけない
・夏でも長袖・長ズボン・帽子・靴下
・生冷飲食してはいけない
・冷たい水を触ったり、冷たい風に当たってはいけない - ③ 入浴や洗髪をしてはいけない
- ④ 髪をといてはいけない
- ⑤ 歯を磨いてはいけない
- ⑥ 重い物を持ったり力仕事をしてはいけない
- ⑦ 性行為をしてはいけない
- ⑧ 緊張したり憂鬱になったり泣いてはいけない
- ⑨ 他人の見舞いをしてはいけない
- ⑩ 冠婚葬祭には参加してはいけない
これらは、産婦のカラダを守り回復を早めるために言い伝えられています。
産後の不調は「坐月子」の期間にしっかりケアして治すことで産後後遺症を防ぐことができます。
全ては難しいかもしれませんが、産後のホルモンバランスの変化は急激で、育児に不安を持つのもこの時期が一番多いといわれています。
将来の母子の健康のためにも、産後は家族・親戚・行政のサポートなどを上手に頼りましょう!!
近年では、産後ドゥーラといって母親に寄り添ったサポートを行ってくれる方がいますので、周りに頼れる方がいない場合は調べてみてくださいね。
行政が補助してくれる場合もあるので、お住まいの地域のサービスを確認してみましょう。
母乳授乳ケアや育児指導、美容を兼ねそろえた産後ケア施設など、様々な産後ケア施設もできていますので、興味のある方は調べてみてくださいね。
公開日:2024-04-05
更新日:2024-04-05