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不妊のお悩み②「生理痛がありますか?」

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生理痛があるあなたへ。
「生理痛・・・それは身体からのサインです」


生理は本来は痛みはなく、せいぜいお腹や腰が少し重く感じるくらいのものです。

女性にとって、生理は非常にデリケートなからだの仕組みであり、健康のバロメーターといえます。程度の差はあっても、生理痛は女性なら誰もが経験する症状といえるでしょう。とくに、子宮の発育が十分でない若い女性には生理痛で悩む方が多いといわれています。悩んでいる女性にとってはとてもつらいものですが、確かな知識がないため、鎮痛剤を飲んで一時しのぎ的な対処をしている女性が大半と言われています。 ですが、生理の悩みは、痛みだけでなく、イライラ、吐き気、貧血、お腹の膨満感などを伴うことが多いため、鎮痛剤では十分に改善されません。そして、痛みを抑えるだけでは、「なぜ生理痛になるのか」と言った根本的な解決にはつながりません。

日本では、よくテレビのコマーシャルで生理痛の鎮痛剤が広告されるほど「生理痛はあるのが普通」「痛くなったら鎮痛剤を飲めばいい」と思われています。ですが、中医学の本場中国では、初潮が始まると母親から「生理中は冷たいものの飲食を控えたり、血を補う食べ物をとること」と教えられて、生理は女性にとって、とても重要な事であるという認識が浸透しています。社会人になっても、生理中は無理のないスケジュールにするために仕事を調整することも珍しくないそうです。そのため、中国人女性は生理痛にはほとんど縁がないのだそうです。


生理痛を放っておくと思わぬトラブルの原因に。

女性お悩み安易に考えがちな生理痛ですが、放っておくと、子宮内膜症、子宮筋腫、不妊などにつながるおそれもあります。そうならない為にも、なるべく早い内から生理痛にならない身体や、生理痛の起こりにくい身体を作っていきたいものです。体質改善は早ければ早いにこしたことがありません。そのためには、まずは小さな意識改革をすることが大切です。痛みがひどいことは異常な状態であるということを認識して、養生することが大切です。

妊娠、そして出産、子育てという大きな役割を担うのが女性です。もしも出産しない道を選ぶとしても、身体は幸せな人生を生きるための資本でもあります。中医学漢方という、時代を超えて受け継がれてきた確かな知恵があるのですから、生活の中にもっと積極的に取り入れて頂きたいと私たちは願っています。


生理痛のメカニズム

生理は、要らなくなった子宮内膜が血液と一緒に排出される状態です。この時、子宮は子宮口から経血を押し出そうと子宮の筋肉が収縮します。この収縮の時に起こるのが生理痛です。子宮の炎症や、ストレス、疲労、睡眠不足、自律神経の乱れ、冷え、食生活の乱れなどで血流が悪くなると、生理痛は起きやすくなります。 最近の若い女性は子宮の発育が悪く、子宮口の細い人が増えているそうで、そのため、経血が排出しづらくなり、経血を排出しようと子宮が無理に収縮をすることで、痛みが強くなることが多いのです。 また、生理痛から発生した傷みの物質が全身へ影響を与えるため、頭痛や吐き気が起こる場合もあります。


中医学漢方での生理痛の考え方。

中医学的には「滞(とどこお)れば、すなわち痛む」と言われていて、生理痛は、「血(けつ)」のめぐりが滞っている証拠(瘀血・オケツ)と考えられています。「血」のめぐりが滞ると、痛みがでたり、経血にレバーのような塊が混じったり、子宮筋腫や子宮内膜症を引き起こす可能性がでてきます。漢方では、生理痛を引き起こしている根本の原因を探って治療しようとします。人間のからだの中では、「気(き)」「血(けつ)」「津液(しんえき)」というエネルギーや栄養物質が流れ、からだに栄養を与えて生命活動を支えているとされます。生理のはたらきも、子宮に栄養物質が十分に行き渡ってこそ正常に機能するわけです。

ところが、何かの原因によって子宮に栄養が行き届かなくなると、からだに変調をきたします。これが生理痛です。子宮に栄養が行かなくなる原因には、「血流の循環が悪い」「栄養が不足している」、などが考えられ、こうした状態を改善することで痛みなどの症状が治まります。

生理痛は主に、実証(じっしょう)タイプと虚証(きょしょう)タイプに分けることが出来ます。体にとって必要な「気・血・津液」が上手く流れず滞ってしまう実証タイプと、「気・血・津液」不足による虚証タイプがあります。


「気・血・津液」が上手く流れず滞ってしまう実証タイプ

<気滞血瘀(きたいけつお)タイプ>
特徴 気滞(きたい)とは精神的ストレスに関係の深い「肝(かん)」が傷害され、「肝」の気がスムーズに流れなくなり気が滞ってしまう状態です。血瘀(けつお)は血の巡りが悪く、停滞してしまう状態をいいます。気は血を押し出す働きをしており、気滞により気の流れがスムーズでなくなると血も滞りやすくなります。
主な原因 精神的ストレス、マイナス思考、緊張しやすい、自律神経失調症など
主な症状 胸や脇、乳房がはって痛む、イライラしやすい、ガスやげっぷがでやすくなる
月経痛の特徴 痛む時期:生理前或いは、生理開始から1~2日
部位:下腹の両脇または片側のみ
痛みの性質:脹った痛み、或いは刺すような痛み、手を腹部にあてるのを嫌がる、血のかたまりが出ると痛みは軽減する
月経血の特徴 生理周期:正常或いは、遅れる
月経量:少なめ
色:紫色や赤黒い色
質:かたまりが血に混じっている
治療法 気と血の流れをスムーズにし、調えていく『理気活血』、それにより、停滞していた血のかたまりを流し、痛みを鎮めていく『化瘀(かお)止痛』の治療をしていきます。
代表的な漢方:血府逐瘀湯、冠元顆粒など
<寒湿凝滞(かんしつぎょうたい)タイプ>
特徴 寒の性質は、流れを滞らせる凝滞(ぎょうたい)作用があり、体の中に入ることにより気や血の流れを停滞させてしまいます。そのため血流が滞り痛みを生じます。湿邪の性質も滞りやすく、気の働きを阻害しやすくなり、更に胃腸の働きも低下しやすくなります。
主な原因 月経中や産後、寒冷にあたる(真夏のクーラーや真冬の冷たい風)、冷たいもの・生ものの食べ過ぎ
主な症状 冷えると下腹部が痛くなり、温めると楽になる、手足が冷える、軟便、おりものは多く、白っぽい、寒いのが苦手、頭重感
月経痛の特徴 痛む時間:月経前、或いは月経中
部位:下腹部の真ん中
痛みの性質:冷えると痛み、痛みは温めると楽になる、手を腹部にあてるのを嫌がる、悪心・嘔吐を伴うこともある
月経血の特徴 月経周期:正常、或いは遅れる
量:少なめ
色:赤黒っぽい
質:レバー状のかたまりがまじる
治療法 経絡を温めることにより全身(この場合特に子宮)の気や血の流れを調えていく『温袪寒』により、停滞していた血のかたまりを流し、痛みを鎮めていく『活血(かっけつ)』の治療をしていきます。
代表的な漢方:当帰四逆加呉茱萸生姜湯、五積散など
<湿熱瘀阻(しつねつおそ)タイプ>
特徴 湿は、梅雨や夏の湿気、水にぬれる作業、汗をかきやすいといった環境や、胃腸が弱い、暴飲暴食などから身体に影響を及ぼします。湿は停滞しやすい性質があるため、それが、うっ滞して熱化すると湿熱が生じます。湿によって気や血の巡りが阻害され、熱による炎症が起きて痛みを生じます。
主な原因 油ものなど胃腸に負担がかかる食事が多い、お酒が好き、もともと胃腸が弱い、湿気が苦手、水にぬれる機会が多い
主な症状 尿は黄色く濃い、おりものは多く黄色っぽく粘っこかったり、においがある、普段から下腹部痛を感じることもある
月経痛の特徴 痛む時期:月経前或いは、月経開始から1~2日
部位:下腹部
痛みの性質:下腹部内に微熱がし、張ったり痛みがある、手をあてられるのを嫌がる、腰痛を伴うこともある
月経血の特徴 月経周期:正常或いは、早まる
量:多め、生理期間が長いこともある
色:暗めの赤色
質:粘っこい、粘液が血にまじることもある
治療法 体内にこもっている熱と、余分な水分を取り除いていく『清熱除湿(せいねつじょしつ)』、気や血の流れをスムーズにし、痛みを鎮める『化瘀止痛』の治療をしていきます。
代表的な漢方:竜胆瀉肝湯、茵陳五苓散など

「気・血・津液」不足による虚証タイプ

<気血虚弱タイプ>
特徴 体の活動源である「気」と、体内の各組織に栄養を与える「血」の不足により痛みを生じます。
主な原因 慢性疲労、貧血、睡眠不足、病気による体の消耗、食事の不摂生、胃腸虚弱、不安心配などの悩み
主な症状 顔色が白っぽいか、黄色っぽい、疲れやすく持久力がない、胃腸が弱い、食欲がない、めまいや立ちくらみがある、不正出血がある、風邪を引きやすい、睡眠の質が良くなく夢を見る
月経痛の特徴 痛む時間:月経中或いは、月経後
部位:下腹部の真ん中
痛みの性質:しくしくする痛み、下腹部に手をあてたり、揉むと気持ちがよい
月経血の特徴 月経周期:正常或いは遅れる
量:少なめ
色:薄い赤色
質:水っぽくさらっとしている
治療法 気と血を補い増やしていく『益気補血』、痛みを鎮める『活血止痛』の治療をしていきます。
代表的な漢方:十全大補湯、人参養栄湯など
<肝腎不足タイプ>
特徴 「肝」は血を貯蔵し、「腎」は精を貯蔵します。この精と血はお互いに栄養し合い、必要に応じて、精は血に、血は精に変化します。そのため中医学では、肝腎同源、精血同源などと言います。この肝腎のエネルギーの不足により、協調関係が乱れ、痛みが生じます。
主な原因 生まれつき虚弱体質、早婚、出産過多、長期間の過労、性交過多による腎エネルギーの損傷、長期間の精神的なストレス
主な症状 めまい、耳鳴り、腰が重だるく脚に力が入らない
月経痛の特徴 痛む時期:月経後
部位:下腹部
痛みの性質:はっきりしない痛み、しくしくする痛み
腹部に手をあてられるのを好む
月経血の特徴 月経周期:正常或いは、遅れる
量:少なめ
色:薄い赤色
質:水っぽくさらっとしている
治療法 肝と腎を元気にする『滋腎養肝』、痛みを和らげる『緩急止痛』の治療をしていきます。
代表的な漢方:杞菊地黄丸、参茸補血丸など

■ 2つ以上の体質を同時にもっている場合もありますので、一度専門家にご相談されることをおすすめします。


生理痛や生理のお悩みは中医学の得意分野。

中医学漢方には「扶正袪邪」と言う考え方があります。これは、不足した正気(人の生命力や抵抗力)を補い、邪気(人にダメージを与える因子)を取り除くことといえます。それはシンプルに言えば、バランスを整えるということです。
「気・血・津液」は健康を維持するために必要なもので、生命活動を維持する基本物質であると同時に生命活動によって作られています。不足した場合(気虚・血虚・津液不足)には補うと同時に、生産機能を高める必要があります。

しかし、気・血・津液の流れが悪くなり、悪い物質(瘀血、気滞、痰湿)に変化すると「邪気」と呼ばれ、健康を害するものとなります。また、体の外からの悪い影響(例えば風邪の菌や気候の影響など)も「邪気」と呼ばれています。邪気がある場合には邪気を取り除いたり(袪邪)、邪気をよせつけないために正気を高める(扶正)必要があります。

漢方薬は、その方の体質や症状に最適な生薬を複数組み合わせて構成されます。それは言葉を変えれば、その方だけのオリジナルブレンドです。気・血・津液を補い、巡らせる働きのある生薬をチームのように構成させることで、最適なオーダーメイド漢方となりうるのです。

現代では、自然に則した健康観を持つ女性たちの中で、アロマセラピーやハーブなど、自然療法を取り入れる方が増えてきています。漢方で体質改善に取り組む方も飛躍的に増加しています。特に漢方は幅広い年齢層の方にご利用いただけますので、生理痛をはじめお身体のことでお悩みがあれば一度ぜひ漢方相談にお越しください。そして、鎮痛薬に頼らない生理痛知らずの身体を手に入れてほしいと思います。


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「あなたは今、どんなことでお悩みですか?」もくじ

  1. 年齢が気になる
  2. 生理痛ありますか?
  3. おりものありますか?
  4. 月経前症候群(PMS)から読み解く
  5. 高い?低い?気になるAMH
  6. きれいですか?BBT基礎体温グラフ
  7. もしかして、男性不妊?
  8. 病院でできること。漢方と鍼灸に出来ること。
  9. 知っていますか?妊活にとても大切な腎精の話し。
  10. 誠心堂の補腎活血
  11. 誠心堂の三焦調整法
  12. 誠心堂の周期療法
  13. 誠心堂の着床鍼