中医学で考える産後ケア~7つのポイント【温】~
1つめは【温:おん】
カラダをひやさないように常に温める
寒い時期は温めることを意識しますが、春以降はあたたかくなり、夏は暑さからむしろ冷たいものを求めてしまいがちです。
また、産後は【血】が失われ、口が乾きやすくなったり、冷たいものを欲しやすくなります。
このような原因から子宮が冷えてしまうと悪露が出にくくなったり、冷えによって関節痛や頭痛、腰痛などの痛みが出ることがあります。
下記のことに気を付けてみましょう。
・お水に氷が入っていませんか?
→冷たい飲食物の摂りすぎも冷えの原因になります。
飲食物の消化に適した内臓の温度は37度前後です。
冷たいものを摂り過ぎると一気に体内温度が下がり、血流も悪くなり、内臓がうまく働かなくなります。
外食時のお水も氷無しがおすすめです。
・冷房が効いた部屋にずっといませんか?
→長時間冷房のきいた部屋にいると芯から冷えてしまいます。
カラダは体温を維持しようと血管が収縮し、血流が悪くなります。
外出先で冷房を調整できない場合もあるので、出かける際はカーディガンやスカーフなどを持ち歩きましょう。
特に首に直接冷風があたらないように工夫しましょう。
・温める食材を摂る
→薬膳ではカラダを温めたり、冷やしたりする食材があります。
温める食材がおすすめですが、冷やす食材も使用することがあると思います。
その際は生やサラダで食べるのではなく、加熱調理で食べることがおすすめです。
野菜の五気 ※本来は熱性、温性、平性、涼性、寒性の5種類ですが涼性と寒性の間に微寒という性質を使う場合もあります
- 熱性 ピーマン、パプリカ、乾姜(蒸して乾燥させた生姜)
- 温性 ネギ、かぶ、かぼちゃ、パクチー、ししとう、しそ、しょうが、玉ねぎ、高菜、菜の花、ニラ、ニンニク、バジル、パセリ、ふきのとう、三つ葉、みょうが、らっきょう
- 平性 枝豆、えのき、エリンギ、えんどう、オクラ、カリフラワー、黒キクラゲ、キャベツ、小松菜、しいたけ、春菊、ちんげん菜、人参、白菜、ブロッコリー、マッシュルーム、水菜
- 涼性 アスパラガス、ごぼう、しめじ、せり、セロリ、大根、タイム、冬瓜、ふき、ほうれん草、もやし、ミント
- 微寒 トマト
- 寒性 アロエ、きゅうり、ズッキーニ、たけのこ、ゴーヤ、レンコン
公開日:2024-04-12
更新日:2024-04-12