中医学で考える産後ケア~7つのポイント【疏】~


4つめは【疏:そ】

常にリラックスさせ、精神不安を解消し、産後うつを予防する

産後ケア

産後うつとは?!

出産後1~2ヵ月くらいの間に発症するうつ状態のこと。
 ・イライラ
 ・落ち込み
 ・倦怠感
 ・やる気の低下
 ・自己嫌悪
といった症状のほかに
 ・腰痛
 ・肩こり
 ・頭痛
 ・めまい
 ・食欲不振などの胃腸トラブル
なども起こります。
原因としては、女性ホルモンの分泌量の急激な変化や育児に対する不安からだと いわれています。


産後ケア

中医学で考えると…

産後ケア

五臓の中で【肝】は【気】の流れを巡らせて自律神経をコントロールしています。
この機能を【肝の疏泄機能】とよびます。
この機能がうまくいかなくなると、
 ・精神的に落ち込む
 ・ため息をつく
 ・イライラする
 ・怒りやすくなる
 ・胸やみぞおちが張る
 ・げっぷがでる
といったことが起こります。



なぜ、【気】の流れが悪くなるのか?!

 ・いつもと生活スタイルが変わる
 ・自分がやりたいことができずに、やりたくないことをやり続ける
 ・育児に対する不安やプレッシャー
 ・頑張りすぎ
 ・授乳の負担

こういった症状を解決するために、【気】の流れをよくすることが重要です。



【気】の流れをよくするには?

 ・たまったものを吐き出すイメージで、深い呼吸をする
 ・適度な運動(散歩)をする
 ・アロマなどのにおいをかぐ
 ・柑橘類(金柑、グレープフルーツ、みかん、ゆずなど)を食べる
 ・香りのよい野菜(クレソン、せり、三つ葉など)を食べる

産後はどうしても、赤ちゃんと二人だけの時間を過ごすことが多くなり、会話が少なくなりがちです。
悩み事がある時は一人で抱え込まず、相談しましょう。
地域の公民館などで赤ちゃんのイベントなどを調べて行ってみるのもいいですね。


公開日:2024-05-10
更新日:2024-05-10