産後ケア
これって「ガルガル期」?
出産を終え、パパ・ママ・赤ちゃんとの待ちに待った新しい生活がスタート!
毎日めまぐるしく時間が過ぎていくうちに、『何だかモヤモヤする…』という産後ママが少なくありません。
産後は心が過敏になっています。
・些細なことでイライラする・愛するご主人に必要以上に攻撃的な態度をとってしまう
・警戒心が強くなって感情のコントロールができないことが増えた
・自分以外の人に赤ちゃんを抱っこさせたくない
該当すると思う方が多いのではないでしょうか。このように以前と違った感情がめばえたりします。当てはまる方は、もしかしたら「ガルガル期」かもしれません。
ガルガル期とは
産後のホルモンバランスの乱れにより、精神状態が不安定になる時期のことを言います。
もちろん正式な名称ではありませんが、まさしく猛獣が威嚇する時に発する「ガルルル~」という鳴き声から「ガルガル期」と呼ばれているようです。
妊娠から出産までのホルモンバランスの乱れに加え、出産後の「血」の消耗によって体力も戻りにくいこの時期に、環境の変化や慣れない育児で更に精神状態が不安定になることが原因と考えられています。
「血」とは中医学で考える栄養分のことで、内臓だけでなく心の栄養の役割ももっています。
出産後には「母性本能」が高まり野生動物と同じように、『生まれてきた可愛い我が子を天敵から守らなくては!』と自然に自分以外の人間や良くないと感じる環境を排除してしまう行動に出てしまうようです。
『生まれて間もない小さな命を守らなければ!』という防衛反応なのでしょうね。
周囲をうまく頼れない、パートナーと子育ての考え方があわないという人は、ガルガル期になりやすい傾向があります。
いつまで続くの?
ガルガル期は産後すぐから始まり、個人差はありますが1ヶ月〜3ヶ月ほどで落ち着くと言われています。中には半年以上続いたという人も居るようです。特に、授乳期間中はホルモンバランスが乱れやすく、ママの栄養状態も完全ではない事が大きく影響し、この時期にイライラのピークを迎えるママが多いのです。
イライラしてしまう自分が嫌で悲しくなってしまうママもいますが、『ホルモンバランスのせい!』と理解できれば少しだけ気持ちが楽になりませんか?
ガルガル期を乗り越えるには?
最も大切な事はパパに、この気持ちを理解してもらう事です。
初めての育児であることはパパも同じです。パパはママと比べて赤ちゃんと接する時間がどうしても少なくなりがち。すると何をしたら良いのかも瞬時に判断しにくいものです。
男性が、なぜ強く当たられるのか理解できないまま、密かに悩んでいるケースもあります。
今、何をしてほしいのかをパパに正確に伝えることが重要です。
例えば『洗濯物お願い』だけを伝えるのではなく、『洗濯物を取り込んで、たたんでおいてくれると助かるな~』といった感じです。
また、日中の育児でママ自身が心細くなってしまっている事や不安な気持ちも伝えてみて下さい。
パートナーの気持ちを知る事はとても大切な事です。しっかり伝えればきっと理解してサポートしてくれるはずです。
『小さなことでもサポートして貰えてうれしかった。』
『とても助かった!』
直接伝えられない時は手紙やLINEを遣うのも良いかもしれませんね。
『可愛い我が子の為なら全部自分でやらなくては!』と張り切ってしまうママもいるようですが、産後は心も身体も大きなダメージを受けています。1日も早く回復させるためには無理をしないことが1番です。
また、全てを完璧にこなそうとすることも、この時期には少し目をつむってみて下さい。
時には周りの力を借りる、買い物は宅配サービスを利用する、食事の支度は時短レシピをフル活用するなど、些細なことから少しでも頼ってママ自身の時間の余裕を確保したいですね。
たまにはパパのお休みに、リフレッシュする時間を作ってもらえると良いですね。最初は1時間からはじめましょう。
ウインドーショッピングを楽しんだり、整体や骨盤調整等で身体のメンテナンスをしたりすることもおすすめです。
可愛い赤ちゃんと離れて過ごす時間は、最初のうちはソワソワしてしまうと思いますが、帰宅後はパパと赤ちゃんへの愛情が倍増して育児を頑張ろうと言う気持ちになれるはずです。
リフレッシュすることで家族みんなの心と身体が豊かになってくるものです。
血と潤いを補うトマトを使った簡単レシピ
トマトと豚の重ね蒸し
材料(2人分)
作り方
更新日:2023-07-03