産後の身体ケア。
骨盤調整は3か月後が目安です
骨盤のメカニズムを知っておきましょう!
妊娠後期になると体内で「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
リラキシンはからだの腱や筋肉の延びを良くし骨盤を広げる働きを担っておりリラキシンの働きによって赤ちゃんが通れるようになり出産がスムーズになります。
このリラキシンというホルモンは、妊娠2~3ヶ月頃から分泌され始め、産後は徐々に減少し、1ヶ月~半年程度で分泌が止まると言われており、産後の調整の中でも特に重要なホルモンです。
出産時のママの身体には様々な変化が起こっています
リラキシンの働きにより出産時には骨盤を支えている靭帯や筋肉がゆるみます。すると赤ちゃんの通り道が作られ、無事に出産することができるのです。
そのため、出産直後は骨盤やその周辺の筋肉がゆるんだ状態。出産時には骨盤は大きく開き骨がバラバラの状態と言っても良いでしょう。
一度開いた骨盤は出産後に、急に元の状態へと戻る事はなく3ヶ月から10か月ほどかけて正常な位置に戻ります。妊娠中の筋力の低下の影響もあり自然に本来の位置に戻る事は難しく、骨盤が緩んだ状態で育児や家事で動き回ってしまうことで、本来の状態では無く、ゆがんだ状態で戻ってしまうケースが少なくないわけです。
産後に骨盤が開ききったままだと腰痛や股の辺りの痛み(恥骨痛)、尿もれなどの原因にもつながります。腰痛や恥骨痛は悪化してしまうと歩けなくなる方もいるとのこと。
また、産後ママの気になる体型の変化にも骨盤調整は重要なケアの一つとも言えるでしょう。
赤ちゃんの検診は産院で行っていますが、ママの身体のケアは地域にもよりますが産後1回程度しかありません。
赤ちゃん優先でついつい自分の身体のことは後回しにしがちかもしれませんが、ママの健康なくして育児はできません!
最適な時期にしっかり骨盤を正しい位置に戻してあげましょう。
骨盤のゆがみを改善するためには?
産後に身体が妊娠前の状態に戻るまでの期間を
手軽なアイテム「骨盤ベルト」
骨盤ベルトとは、骨盤のゆるみや歪みを矯正する器具で妊娠中から使用出来る「産前・産後骨盤ベルト」と産後に使用する「産後骨盤ベルト」があります。 骨盤を正しい位置に戻すサポートをして、腰痛や恥骨痛の予防につなげることができます。
専門家による産後骨盤矯正
一番好ましいのは産後骨盤矯正を受けることです。専門の知識を持っているプロの手で骨盤の歪みを整えることで腰痛や恥骨痛といった不調の解消のほか、太りにくく痩せやすくなる・姿勢が良くなるなどのメリットもあります。
誠心堂グループの骨盤チェック
産後なかなか時間が取れない方にもおすすめの骨盤チェックの取り組みを開始しています。誠心堂グループの爽快館と漢方館で受けられます。
施術の目安は約20分。ママの身体を労わったボキボキしない方法です。
育児に向き合ってばかりの日々では心も身体も疲れてしまいます。ほんの少しでも外出することで気分転換となり、楽しい育児にも繋がるはずです。
骨盤調整についてはこちら
まとめ
痛みは心も傷つけてしまうので早めにケアしていく事が重要です。
最近は妊娠しやすい身体づくりから妊娠・出産を経て、産後のご体調管理に漢方・鍼灸を選択される方が増えています。産後は特に話し相手が極端に減ってしまったり、自分に向き合う時間が少なくなったりすることで産後うつになってしまう方も。誠心堂グループではお電話相談も承っており、外出が難しいママのお悩みも伺うことが可能です。
赤ちゃんの健やかな成長には、ママが健康でいることがとても重要です。
痛みや違和感が生じたら、我慢せずに対処するようにしましょう。
更新日:2023-08-26