産後ケア
産後の妊活

いつから始める?産後の妊活。

出産後は初めての子育てや産後の様々な環境変化に追われ、『次の妊娠を考える余裕なんてない!』と思う方も少なくないでしょう。
とはいえ、実際にはご家庭の考え方や仕事との兼ね合いなどで次の妊娠時期を考えている方も多いはず。
では、どのように計画を立てていくのが良いのでしょうか?

 産後に月経が再開するのはいつ?

産後に月経が再開するのはいつ?

月経の再開には個人差があり、一般的に半年から10か月ほど。
母乳育児をしている方では、母乳を出すためのホルモン、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン:PRL)が排卵を抑制する働きをもつため、月経の再開が遅いと言われています。断乳後に1〜3ヶ月で月経が再開するようです。
一方、母乳育児をしていない場合には産後2~4か月で月経が再開します。
産後初めての月経では、排卵しない「無排卵」で月経が起こることが多いようですが、中には月経再開前に排卵していることもあるそうです。

赤ちゃんの成長と合わせて考えてみると、半年といえば離乳食が始まる時期ですね。
すると、この頃から赤ちゃんが母乳を飲む量が減っていき、母乳が減ることで徐々にプロラクチンが減り始めます。
すると性腺刺激ホルモンによって卵胞の発育を促すためのホルモンの分泌が増えるため、排卵が再開して妊娠しやすい身体へと変化していきます。

多くの場合、出産後の1ヶ月健診で子宮がもとの状態に戻っていれば夫婦生活を再開することは可能です。
避妊をしなければ、夫婦生活を再開後すぐに妊娠というケースも起こりえますが、産後すぐの妊娠はお互いに負担が大きくなることを理解しておきましょう。


 産後の夫婦生活やタイミングはいつから?

出産によって産後ママの身体は様々なダメージを受けていて、回復させるには最低でも2ヶ月くらいの期間が必要とされています。
また、経腟分娩の場合は会陰切開の治癒、帝王切開の場合は手術創の治癒に時間が必要です。
初めての赤ちゃんのお世話で生活リズムが乱れ、ママの精神状態が不安定になる時期でもあるため、機能的には夫婦生活を行ってよいとされていても、精神的な余裕がないために夫婦生活を受け入れられず、ギクシャクしてしまうご夫婦も少なくありません。
円滑な夫婦関係を保つためにも、少なくとも出産後6ヶ月が経った頃から、お互いの身体や精神面を確認しながら再開していく事が好ましいでしょう。

産後すぐは妊娠しにくい?妊娠したいタイミングで二人目を授かるには?

産後すぐは妊娠しにくい?妊娠したいタイミングで二人目を授かるには?
産後すぐは妊娠しにくい?妊娠したいタイミングで二人目を授かるには?

初めての妊活の時とは異なり、一人目のお子さんを育てながらの環境であり、中には仕事を再開しているママもいることから、肉体的にも精神的にも負担が大きくなっている事でしょう。
さらに一人目を授かってからは確実に年を重ねているため、妊孕力が低下している事は否めません。
加齢による変化として、妊娠率の低下、流産率の上昇、婦人科系の病気になる確率の上昇がみられることが分かっています。

一人目のお子さんとの年齢差や仕事をお持ちの方では様々なタイミングをお考えでしょうから、できれば計画通りに妊娠したいと思われるのも無理はありません。
家族計画を立てる上で、出産後の妊娠のタイミングは大切なものですね。
出産という大きな仕事を終えたママの体をいたわりながら、次の妊娠に向けて夫婦で話し合いましょう。

ご夫婦ともに最も重要なことは生殖機能の向上です。
中医学では「腎:じん」と言う臓腑の働きが成長・発育・老化・生殖・ホルモン分泌・免疫などを司り、妊娠と非常に関わりが深いと考えています。
自然妊娠の場合でも高度生殖医療での妊娠の場合でも、妊娠しやすい身体づくりには男女ともに「腎」の機能向上は不可欠です。
第二子の妊娠を希望されるご夫婦は、お二人で今後の家庭生活を考え、理想のタイミングで授かれるように、日ごろからお互いの身体をいたわり妊娠しやすい身体づくりを心掛けていきましょう。

腎を補う食養生

エビ、穴子、うなぎ、アジ、イワシ、いくら、鯛、ブリ、イカ、帆立、豚肉、鶏レバー、ラム肉、鴨、ニラ、ブロッコリー、長芋、モロヘイヤ、黒木耳、黒豆、黒米、クコの実、プルーン、クルミ、黒ゴマなど

公開日:2024-01-16
更新日:2024-01-16