産後の体重・体型の変化

 

産後ママにとって悩ましい「産後の体重と体型の変化」

産後太り

妊娠中の女性の体には大きな変化が起こりますが、そのひとつに体重の増加があります。
これまで体験したこともないような体重の増加は不安を感じるものです。
「赤ちゃんを産んだ後はちゃんと元に戻るの?」「このまま体重が減らなかったらどうしよう」と悩んでしまう人もいるかもしれません。


妊娠中に体重が増えるのは、赤ちゃんがお腹の中で育っているのだからとても自然なこと。
けれど、出産してしばらく経っても思うように体重が減っていかないと、焦りも感じてまうものです。
そんな時も、きちんとした知識を持っていれば大丈夫。産後の身体とちゃんと向き合って理想の身体を取り戻すためにも、出産後の女性が悩まされがちな産後の体重と体型の変化について知っておきましょう。


出産後に体重が思うように戻らないのはなぜ?

産後の体重の変化

妊娠して、お腹の中で赤ちゃんが育っていくと、比例するように体重が増えます。また、体重の増加は、妊娠に必要な脂肪や血液、羊水などによっても起こります。
妊娠前に比べると、個人差はあるものの、妊娠前の体格が普通体重女性で平均して10kg~13kgの体重増加が見込まれます。
※参考 厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針



「体重が増えても、出産すれば元通りになれる」
そう思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、出産を終えても思っていたよりも体重が減らないということはよくあることで、産後太りに悩んでいるママは多いのです。
この、出産後体重が減らないことには、いくつかの原因が考えられます。



1)授乳期間が短い

出産後の授乳は赤ちゃんの成長のためにとても大切です。出産に向かって、ママの身体は赤ちゃんに栄養のある母乳を与えるように栄養分を蓄えているのですが、母乳の授乳期間が短いと、赤ちゃんに送られなかった栄養は、そのままママの体の中に過剰な栄養分として残ります。


2)授乳量を超えた食べ過ぎ

授乳は多くのエネルギーを消費しますので、体は食べ物を欲するようになるため、ついつい食べ過ぎてしまう傾向があります。
食欲のコントロールが出来ないと、消費カロリー以上の過度なカロリーを摂取することにもなります。


3)運動量が足りない

約10ヶ月に及ぶ妊娠中は、普段とは違いあまり運動することができませんので、運動不足になりやすい人が多いでしょう。また、妊娠期間は運動量も減っているため、筋肉量が低下している状態です。


出産後に理想的な体重になるには?

産後に理想の体重に戻すためのポイントは、これらの産後太りの原因に対処することです。
【ママの体内のカロリーが消費されるように、可能な限り母乳育児をする】
→ 体内で母乳が作られる際に、カロリーが消費されます。また、赤ちゃんに母乳を与えることにより、蓄えられた栄養分が減少します。母乳で育児をすることで、自然と体重が減るようになります。
【栄養がありバランスとれた食事を摂って、身体を整える】
→ 慣れない育児や、赤ちゃんの中心の生活リズムになると、食生活は乱れやすいので、そのため体重が落ちにくくなることもあります。工夫をしてなるべく「食生活のリズム」を整えましょう。身体のリズムが整うことで痩せやすくなります。
【適度な運動やストレッチを行って、筋力を付け、カロリー消費をする】
→ 運動をして基礎代謝が上がり、筋力がつくことでエネルギーを消費しやすい身体になります。出産後の身体に無理のない程度の運動を、毎日コンスタントに続けるようにしましょう。


中医学で考える「産後の体重・体型の変化」

「産後の体重・体型の変化」に中医学

産後太りを解消するのに無理は禁物!
漢方の知恵とチカラで整えましょう。

赤ちゃんの命を守り育むために、産後ママの身体にはたっぷりと栄養分が蓄えられ、脂肪がついている状態です。特にお腹まわりにはたくさんの皮下脂肪がつくため、ぽっこりお腹になる方も多いでしょう。
また、出産により骨盤が広がるので、腰回りは以前に比べるとどうしても太くなり、どっしりとした体つきになります。
だからと言って、「早く痩せなきゃ!」と焦りや無理は禁物です。産後ママの身体はとても疲れています。体力も落ち、身体もどこか不調気味。そんな時こそ自然由来の知恵とチカラを取り入れましょう。

産後太りにこそ漢方を
産後ママはただでさえ体力を消耗し、満身創痍な状態です。身体に負担のかかる無理なダイエットは禁物ですし、赤ちゃんの授乳やお世話などで充分に休む暇もありません。
妊娠中は運動量の低下や出産の負担などから筋肉量が少なくなるため、基礎代謝量が落ちているケースが多くみられます。基礎代謝量が落ちれば、「太りやすい・痩せにくい」という悪循環が起こります。
理想の体型に戻していくためには、運動だけでは難しいため、同時に食事療法をすることが大切です。
中でも、漢方や薬膳の考え方や方法はとても役に立ちます。なぜなら漢方は、体の不足を補いながら余分なものを出して、体のバランスをとる働きがあるからです。また漢方に加えて薬膳を取り入れれば、日々の食生活を通して身体が整い、「痩せやすい身体」に近づいていきます。

身体に合った方法と漢方を選びましょう
大切なことは、「なぜ産後代謝が落ちたのか」を東洋医学的に見極めることです。人によって原因は様々ですが、育児による疲れの場合は「気虚」、育児によるストレスの場合は「気滞」、冷えなら「陽虚」、血行不良は「血虚」や「瘀血」などが考えられます。
体質や原因を見極め、その上で漢方薬を選び、、食生活や、運動など自分に合った方法を選ぶことで、痩せやすい生活スタイルと身体を作ることで、産後太りの解消を目指しましょう。

中医学でスッキリ!
産後に理想の体重に戻すためのポイント

ダイエットには「気」「血」「津液」の巡りや不足が大きく関わっていて、この3つのバランスのどこかが崩れていると、太りやすい体質となって、肥満の原因になってしまいます。
また、自分がどんな体質で3つのバランスがどんな状態になっているかを知ることが、ダイエット成功への決め手となります。
「痰湿」タイプなら、身体の中の「水」のバランスが崩れ、体内の水分が過剰になっている状態です。本来、水は身体に潤いを与えるものですが、「痰湿」タイプでは、めぐりが滞ることにより体に溜まり水太りの原因になることも。
「気虚」タイプなら、「気」のバランスが崩れ、体内のエネルギーが不足している状態です。エネルギー不足で代謝が低下すれば、脂肪や水分が溜まってむくみやすくなります。
「血瘀」タイプなら、「血」のバランスが崩れ、血液の流れが滞っている状態です。血の巡りが悪くなり、肩こりや頭痛などの原因に。脂肪太りとなりやすいのもこのタイプです。
漢方を取り入れ、漢方の力を最大限に発揮するためには、体質の見極めが大切になりますので、一度きちんと専門家に相談してみることをおすすめします。


日常生活で心がけたい「産後ママのすっきりボディ」のための養生法

1
胃腸を強化し、代謝に必要な栄養を補うとともに、老廃物を排泄し、体の代謝を上げましょう
2
おやつには、ナッツ、ドライフルーツ、豆類などを摂り、甘いものやお菓子は控えましょう。
3
ストレッチやインナーマッスルを鍛える筋トレなどの運動を適度に行いましょう
4
体をあたためリラックスして、ストレスをためないようにしましょう




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公開日:2023-09-15
更新日:2023-09-15

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