39歳(アトピー性皮膚炎、全身のかゆみ、多汗症)
経緯・初回相談時の状況
いつから:一歳からの小児アトピー性皮膚炎、全身に蔓延
原因:不明
治療歴:病院でステロイド剤をもらって、使用後、症状が悪化する
漢方を選んだ理由:全身の痒み、掻いたところの出血、痒くて夜寝れない、病院でもらった薬が効かない
体質分析
処方意図(弁証論治):痰湿体質、血虚水盛証、血瘀
“治風先治血、血行風自滅”皮膚の問題を治療するとき、必ず先に“血”を治す、解表、血虚、痰湿、血瘀、この順番で治していく。
経過・改善・結果
一診:2021/09/18
症状:多汗症、いらいらする、立ち眩み、中途覚醒、鼻詰まり、鼻水、足が冷える、残尿感
処方:柴胡桂枝乾姜湯 顆粒
当帰芍薬散 顆粒
二診:2021/9/25
症状:立ち眩みがでてない、残尿感もなくなった、水様な下痢が二三日続く、お腹が痛くない。来週北海道に転勤する、食事と生活習慣を指導
処方:柴胡桂枝乾姜湯 顆粒
当帰芍薬散 顆粒
三診:2021/10/9
症状:中途覚醒がよくなった、夜皮膚のかゆみがなくなった、熱いお風呂の時、皮膚が痒み出る。
五診:2021/11/13
症状:舌の写真胖大,水湿舌,痰湿体质
仕事も生活も落ち着いたので、煎じ薬を始まる
夜の晩酌つめたいびるを温かいお湯割りに変更
処方:桂枝加朮附子湯 煎じ薬
当帰芍薬湯 煎じ薬
一年後:2023/5/27出張で東京にきた、手と足の皮膚が厚く、硬いしこりがなくなって、皮膚が普通の状態になった。
顔と首のところだけ、少し残っている。