漢方薬で体質改善し妊娠に成功したご夫婦の体験談

39歳の私は、第2子を望んで1年ほど妊活を続けましたが、やっと今年はじめに自然妊娠したものの稽留流産となりました。
体質改善が必要と感じ、夫(38歳)とともに漢方薬でのサポートを受けることにしました。


奥様の状態とお勧めされた内容

主な体調
既往歴:子宮頚部異形成、卵巣嚢腫再発(経過観察中)
月経:28~29日周期、9~10日間、量多め、鮮血
冷え性(特に下半身)、寝汗、睡眠浅い、心配性
片頭痛や頭痛が時々あり、授乳中でイライラしやすい


弁証と漢方薬の方針

弁証:腎陰虚、気血両虚、瘀血
治法:補腎活血、補陰

お勧めされた漢方薬:
芎帰調血飲第一加減
八味地黄丸
補腎製剤(菟絲子・淫羊藿など)
輝精水、亀鹿二仙丸


夫の状態とお勧めされた内容

主な体調
睡眠が浅く、夢をよく見る、イライラしやすい
目の充血、下痢気味、腰の重だるさ
アトピー性皮膚炎が手に出やすい


弁証と漢方治療の方針

弁証:脾腎両虚、鬱熱
治法:補腎、健脾、清熱疏肝

お勧めされた漢方薬:
荊防排毒湯
香砂六君子湯
馴鹿丹、薄荷葉


漢方薬服用後の経過

1か月後
私の月経周期が安定し、腰痛や風邪気味の症状が軽減しました。
夫は皮膚の炎症が改善し、寝つきが良くなりました。

2か月後
漢方薬を継続しながら、血液検査や卵管造影検査を実施。
月経量は多いものの、血塊が少なくなりました。
妊活への焦りが強くなっていましたが、イライラや不安感が少しずつ緩和。
夫の体調はさらに安定し、腸の調子も良くなり、馴鹿丹のみ継続しました。

3か月後
不妊治療の一環で体外受精を開始。
採卵で胚盤胞2つを凍結でき、治療への安心感が得られました。
漢方薬を服用することで、精神的な不安定さも徐々に落ち着き、体調が安定しました。

4か月後
移植準備のための治療を行い、漢方薬のサポートで生理痛や血塊が改善。
移植後に妊娠陽性となり、胎嚢が確認されました。
不正出血が一度ありましたが、すぐに治まりました。

妊娠確定後
心拍を確認し、妊娠が安定。
つわりもなく、漢方薬をエキス剤に変更して体調維持を図っています。

現在の状態
現在、妊娠が順調に進み、来年春ごろに出産予定です。
漢方薬のサポートで体質が整い、妊娠だけでなく日々の体調管理にも役立っています。


体験を通じて感じたこと

漢方薬は、妊娠を目指すだけでなく、全身の体質を改善する力があると実感しました。
特に私たちのように妊活や体外受精を考えている方には、心身のバランスを整えるためにとても良いサポートになると思います。

妊活や不妊治療で悩んでいる方には、ぜひ漢方薬の先生に相談してみることをおすすめします。
一人ひとりの状態に合わせた提案が、安心感と希望を与えてくれると感じています。



更新日:2024-11-30