漢方薬で喘息とCOPDの症状を改善した57歳男性の体験談

10年前に肺機能低下を指摘され、喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状が続いていました。
喫煙をやめた後も咳や呼吸困難がありましたが、症状は安定していました。
しかし、2023年梅雨時、原因不明の咳が悪化し、深呼吸ができず、笑うと咳が出るようになり、自宅で酸素吸入を行うまでになりました。
吸入薬やステロイドの使用を続けることに不安を感じていたところ、友人の勧めで漢方薬を試すことにしました。


初回相談時の状況

主な症状
咳が止まらない(深呼吸や笑うと咳が出る)
呼吸が苦しく、自宅で酸素吸入を使用
湿疹が腕・足・脇に出やすく、強いかゆみ
肝機能の注意指摘(お酒が好き)

弁証と方針
弁証:脾肺両虚・肺陰虚(肺の弱りと陰の不足で呼吸器が不調な状態)
方針:清肺養陰・化痰(肺を潤し、痰を除き呼吸を整える)

お勧めされた漢方薬:
清肺湯:咳を抑え、呼吸器を整える
参蘇飲:免疫を高め、体力を補う
麦門冬製剤:肺を潤し乾燥を改善
当帰製剤:血を補い、皮膚の健康をサポート


経過

1週間後
咳が減り、病院の薬や吸入薬を使わず過ごせるようになる。
胸の苦しさがたまにあるが、軽い運動を始める。
飲酒を減らし、体調管理を意識し始める。

約1か月後
通常の生活では咳がほとんど気にならない程度まで改善。
空気の変わる場所(デパートなど)で軽い咳が出るが、10→1~2まで軽減。
湿疹のかゆみもほとんどなくなり、肌の状態も安定。
漢方薬を減らしました。

季節の変わり目(夏から秋)
気温差による呼吸の苦しさが若干あるが、漢方薬のみで乗り越えることができる。
体温調節と体力づくりを意識し、体調が安定。

その後
漢方薬の継続で、咳や呼吸困難がほとんど気にならなくなる。
最後に清肺湯・麦門冬湯の煎じ薬を1か月分購入し、卒業。


体験を通じて感じたこと

漢方薬による相談で喘息やCOPDの症状が大幅に改善しました。
吸入薬やステロイドに頼る生活から解放され、日常生活が快適になりました。
湿疹や皮膚のかゆみも改善し、全体的な体調が整いました。

同じような呼吸器の症状で悩んでいる方には、漢方薬の相談をおすすめします。
体質に合った処方を受けることで、根本的な改善を目指せる可能性を実感しました。



更新日:2024-11-30