漢方薬でパニック障害を改善した19歳男性の体験談
19歳の男性で、受験準備と部活動引退後の生活の変化から体調を崩し、倦怠感や無気力、頭がすっきりしない状態、悪夢に悩んでいました。
便秘や頭重感、耳の閉塞感などが続き、心療内科では身体化障害と診断されました。
西洋薬を服用して若干の改善が見られたものの、根本的な元気が戻らないことや胃腸の不調が続いていたため、漢方相談を受けることにしました。
相談時の状況
主な症状
倦怠感、無気力
頭がすっきりしない
悪夢
便秘、胃腸の不調
心臓の動悸(パニック発作の一環)
精神的不安定
弁証と方針
弁証:気虚(エネルギー不足)、気滞(気の巡りが悪い)、鬱熱(ストレスや熱がこもった状態)
治法:温陽理気清熱(気を巡らせ、内熱を冷まし、元気を補う)
お勧めされた煎じ薬漢方薬:
柴胡桂枝湯:気の巡りを整え、ストレスを和らげる
黄耆製剤:体力を補い、リラックス効果を高める
活蘇源:免疫力を高め、体力の向上をサポート
経過と結果
1週間後
漢方薬の服用開始から8日目で便通が良くなる。
整腸薬のビオフェルミンを中止しても安定した状態が続く。
両親からも「大分元気になり、落ち着いている」とのコメント。
2か月後
悪夢を見なくなり、睡眠の質が改善。
心臓の動悸(パニック発作)が軽減し、友人との外出やライブにも行けるようになる。
食欲が戻り、便通も安定。
6か月後
睡眠薬を完全に中止。
病院の精神安定剤も減量し、漢方薬を継続中。
規則正しい生活を心掛け、適度な運動を取り入れることでさらなる安定を維持。
体験を通じて感じたこと
漢方薬を服用することで、身体的な不調だけでなく、精神的な安定も取り戻せました。
特に、悪夢がなくなり、便秘や頭重感が改善されたことで日常生活が楽になり、以前のような元気さを取り戻せたことが大きな収穫でした。
パニック障害や身体化障害で悩む方には、漢方薬を試してみることをおすすめします。
体質に合った処方を受けることで、西洋薬に頼りすぎることなく、根本的な改善を目指せると実感しました。