漢方薬で不登校と鬱症状を改善した15歳男性の体験談

気持ちが落ち込みやすく、不安感や疲労感、不眠に悩んでいた15歳の男性。
学校に行けなくなり心療内科での治療を受けていたものの、症状が改善せず、不登校が続いていました。
体調を根本から整えるために母親のすすめもあり漢方相談を受けることにしました。


相談時の状況

主な症状
気持ちの落ち込み、不安感
不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める)
動悸、胃の不調
疲れやすさ、学校への不安感

弁証と方針
弁証:肝鬱気滞(ストレスによる気の巡りの乱れ)、心脾血虚(心と脾のエネルギー不足)
治法:疏肝理気(気の巡りを整える)、養心安神(心を落ち着ける)

お勧めされた煎じ漢方薬:
抑肝散加陳皮半夏:気持ちを穏やかにし、緊張を和らげる
加味帰脾湯:心身の疲労を回復させ、眠りを深くする
縮砂・香附子製剤:胃の調子を整え、不安感を軽減
牡蛎製剤:心を安定させ、安眠を促進


経過と結果

3週間後
緊張しやすさが和らぎ、動悸や胃の不調が改善し始める。
睡眠の質が向上し、夜間にしっかり眠れるようになる。

1か月半後
登校が可能になるが、疲れやすさは残る。
学校生活への不安が少しずつ減少。

2か月半後
起床時のめまいや頭痛は時々あるが、くよくよする気持ちがなくなり、毎日学校に通えるようになる。
疲れやすさも軽減し、日常生活に余裕が出てくる。


生活指導とアドバイス

睡眠を優先し、夜更かしを控えること。
緩やかな運動を取り入れ、体を動かして気分転換を図る。
好きな趣味や活動に少しずつ取り組み、自信を取り戻すようアドバイス。


体験を通じて感じたこと

漢方薬を続けることで、心身ともに落ち着きを取り戻すことができました。
不安感や気持ちの落ち込みが和らぎ、再び学校に通えるようになったことに感謝しています。
特に、睡眠が改善されたことで、気分や体調も整いやすくなりました。

同じように不登校や精神的な不安で悩む方には、漢方を試してみることをおすすめします。根本的な体質改善により、元気を取り戻すことができると実感しました。



更新日:2024-11-30