積極的に摂りたい〇〇とは part1

腎機能を高める食事

腎機能を高める食事

野菜を食べていますか??
国が目標と定めている一日の野菜摂取量をご存じでしょうか?
「健康日本21」では350gとされています。
350gというとどのくらいの量か想像できますか?
食事バランスガイドでは、野菜のほか、きのこ、豆、いも、海藻類も含めて一日5~6皿が目安となっています。


腎機能を高める食事

野菜の栄養素

野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれています。
野菜に含まれるビタミンの中でも、カロテンやビタミンCなどには抗酸化作用があり、腎臓を傷める過剰な活性酵素の害を弱めてくれます。

緑黄色野菜と淡色野菜

野菜には色が濃くβカロテンの含有量が多い緑黄色野菜と淡い色で食物繊維の豊富な淡色野菜があります。
緑黄色野菜にはオクラ、カボチャ、小松菜、にら、大根の葉、しそなどがあります。
淡色野菜には大根、白菜、なす、きゅうり、とうもろこしなどがあります。
緑黄色野菜1に対して、淡色野菜2の割合で摂取することが望ましいとされています。

カリウムの効果

また野菜に含まれるミネラルのひとつであるカリウムは、摂り過ぎた塩分を体外へ排出する手助けをしてくれ、腎臓にとって負担となる血圧を下げてくれます。
その一方で「腎臓病はカリウム制限がある」といった認識をされている方は多いかと思います。
腎機能が低下すると、カリウムが尿で排泄されなくなり、カラダに溜まってしまうからです。
ただし、カリウム制限が必要となるのは、人工透析になる直前であり、腎臓学会が発行するガイドラインでは軽症である慢性腎臓病ステージG3aまでの方にはカリウム制限は推奨されていません。
そのため、慢性腎臓病ステージG3b以上でカリウム制限が必要な場合の食事は主治医とよく相談してください。

野菜をたくさん食べるコツ!!

野菜をたくさん食べるコツ

野菜をたくさん食べるコツ
  • ① 加熱調理をする。

    煮る、茹でる、蒸す、炒めるなどしてカサを減らす



  • ② みそ汁やスープ、鍋ものにたっぷりの野菜を入れる。



  • ③ 肉や魚を単品で調理せず、野菜を必ずプラスする。

    生姜焼きのソースに玉ねぎ、焼き魚に大根おろしなど。



  • ④ 朝食で野菜を食べる。

    昼と夜だけで350g摂るのは難しいので、前日に用意しておいたり、冷凍野菜などを準備しておくこともおすすめです。



  • ⑤ 外食した際に野菜を多く摂れるメニューを選ぶ。

    トッピングメニューで追加したり、お弁当にサラダやお惣菜をプラスする。




公開日:2024-02-28
更新日:2024-02-28