腎臓病が気になる方はタンパク質を控える?!
●腎臓病が気になる方のタンパク質摂取目標量
タンパク質はカラダをつくる重要な栄養素です。
筋肉など身体を作り、日々の活動に必要不可欠な酵素の材料として、十分量をとる必要があります。
肉、魚、卵、豆類、乳製品などに含まれています。
ところが、腎臓病になると控えるように言われています。
なぜなら、タンパク質は腎臓で代謝されるので、過剰なタンパク質は腎臓の負担になるとされているからです。
ステージ | G1 | G2 | G3a | G3b | G4 | G5 |
---|---|---|---|---|---|---|
タンパク質目標量 | 過剰に摂取しない(1.3g/日を超えない) | 0.8~1.0g/日 | 0.6g~0.8g/日 |
●一日に必要なタンパク質量は?!
0.8~1.0g/kg・標準体重/日が目安とされています。
まずは標準体重を計算しましょう。
◎標準体重の計算
身長から標準体重を計算できます。
標準体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22
※身長はメートルに換算します。
例)165cmなら、1.65m
◆170cmの方の場合
・標準体重
1.7×1.7×22=63.58(kg)
・タンパク質量
63.58×0.8=50.864(g)
63.58×1.0=63.58(g)
⇒170cmの方は51g~64gが目安とされています。
●何をどのぐらい食べたらいいのか?!
タンパク質50g、60gといわれても、イメージしづらいですよね。
タンパク質は、肉や魚、乳製品などに多く含まれています。
肉の種類や部位によっても変わってきます。
カテゴリー | 食品名 | タンパク質量 (g) | カロリー (kcal) |
---|---|---|---|
鶏肉 | 皮つき鶏もも肉 | 16.6g | 190kcal |
皮つき鶏むね肉 | 21.3g | 133kcal | |
鶏ささみ | 23.9g | 98kcal | |
豚肉 | 豚ロース肉 | 19.3g | 248kcal |
豚もも肉 | 20.5g | 171kcal | |
牛肉 | 牛肩ロース肉 | 16.2g | 295kcal |
牛もも肉 | 19.5g | 196kcal | |
ひき肉 | 鶏ひき肉 | 17.5g | 171kcal |
豚ひき肉 | 17.7g | 209kcal | |
牛ひき肉 | 17.1g | 251kcal | |
魚、貝 | 鮭(しろさけ) | 22.3g | 124kcal |
たら | 17.4g | 72kcal | |
えび | 18.4g | 77kcal | |
ほたて貝柱 | 16.9g | 82kcal | |
あさり | 5.7g | 29kcal | |
その他 | 木綿豆腐(1/3丁) | 7.0g | 73kcal |
例えば、主菜(タンパク質)のみで考えた場合
朝食:目玉焼き、豆腐(豆腐1/6丁)の味噌汁→タンパク質量9.6g
昼食:鶏のから揚げ4個(鶏肉120g) →タンパク質量20g
夕食:鮭の塩焼き1切れ(鮭切り身70g)→タンパク質量16g
※たまご1個→タンパク質量6.1g
ご飯1杯(150g)のタンパク質量は3.8gなので3食食べると、11.4gとなります。
これらを合計すると一日のタンパク質量は57g
副菜の豆類や野菜にも含まれていることを考えると、60gぐらいが目安になります。
ご自分が食べすぎていないか、あるいは減らし過ぎていないか、確認してみてくださいね。
更新日:2024-09-25