腎臓病が気になる方はファーストフードNG?!
●腎臓病の食事療法の基本
腎臓病が気になる方は、カラダに必要なエネルギーをしっかり摂取しながらも、たんぱく質、塩分を摂り過ぎないようにすること。
また、ステージによってはリンやカリウムも制限することです。
●どうして、リンやカリウムがいけないのか?!
腎臓は血液をろ過して不要なものを排出します。しかし、腎機能が低下するとうまく排出できなくなり、カラダの中のリン濃度やカリウム濃度が非常に高くなります。リン濃度が高くなった高リン血症ではカルシウムの吸収を阻害してしまうので、骨がもろくなったり、骨粗鬆症を招きます。リンが溜まるとカルシウムと結合して「血管石灰化」が起こり、動脈硬化、心不全、視力障害、不整脈などがみられます。高カリウム血症では吐き気、口や手足などのしびれ感、脱力感、不整脈などが現れ、重度になれば心不全から命にかかわる事態になることもあります。
カリウムやリンはミネラルの一種で、カラダに必要なものではありますが、こういったことから、腎機能が低下している方は制限が必要となります。
腎臓は血液をろ過して不要なものを排出します。しかし、腎機能が低下するとうまく排出できなくなり、カラダの中のリン濃度やカリウム濃度が非常に高くなります。リン濃度が高くなった高リン血症ではカルシウムの吸収を阻害してしまうので、骨がもろくなったり、骨粗鬆症を招きます。リンが溜まるとカルシウムと結合して「血管石灰化」が起こり、動脈硬化、心不全、視力障害、不整脈などがみられます。高カリウム血症では吐き気、口や手足などのしびれ感、脱力感、不整脈などが現れ、重度になれば心不全から命にかかわる事態になることもあります。
カリウムやリンはミネラルの一種で、カラダに必要なものではありますが、こういったことから、腎機能が低下している方は制限が必要となります。
●ファーストフードはNGなのか?!
カリウムやリンは様々な食品に含まれています。そのため普通の食事をしていると不足することはあまりありませんが、意識しないと過剰摂取になることがあります。
カリウムは野菜にも多く含まれるため、意識しすぎてカリウムを減らすとビタミン、食物繊維不足になることもあるので、制限を求められるまでは減らし過ぎないようにしましょう。
リンはたんぱく質に多く含まれている「有機リン」と食品添加物に多く含まれている「無機リン」があります。「無機リン」は吸収率が高いので注意が必要です。
この無機リンを多く含むのが、ファーストフード、カップ麺になります。
しかし、ファーストフードが食べたい時もありますよね?!
メニューの選び方によってはリンを約1/4に減らすこともできます。
たとえば、【ダブルチーズバーガー、ポテトM、カフェラテ】を頼むとリンは656㎎(塩分量4.7g)になりますが、【チキンバーガー、オニオンフライ、アイスコーヒー】にすると168mg(塩分量2.6g)でおさまります。塩分が気になる場合は、【チキンバーガー、サラダ(減塩ドレッシング)、アイスコーヒー】にすると塩分量は2.0g(リン162mg)に抑えられます。
腎機能が低下して透析を受けられている方のリンの一日摂取量の目安は一般的に900mg(体重50~60kgの場合)とされていますので、外食でも意識できるとよいですね。
なるべく自宅で安心なものを作り食べるのが理想ですが、メニューの情報があれば、制限があっても外食を楽しむことができますので、各公式サイト等で食品情報が公開されているので是非参考になさってください。
公開日:2024-10-30
更新日:2024-10-30