透析導入に至る最大原因とは?!
●腎不全から人工透析に至る最大の原因


実は前回もご紹介した
糖尿病を原疾患(もとになる病気)とする腎臓病、「糖尿病性腎症」が人工透析に至る原因第1位です。
厚生労働省の調査で「糖尿病が強く疑われる人」は1196万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」は1055万人いるとされています。
それに伴って、糖尿病性腎症の患者さんも増加しています。
他の原因で透析を始めた人よりも5年後の生存率が低いとされています。
腎機能を守るためには、減塩などを気を付けるだけでなく、糖尿病にならないように、血糖コントロールをすることが重要です。
●血糖コントロールの目標


・ヘモグロビンA1c・・・過去1-2ヵ月分の血糖値の平均
ヘモグロビンA1cが6.0%以上になると糖尿病予備群と考えられます。
糖尿病性腎症を予防するためには、ヘモグロビンA1cが6.0%未満になるように血糖コントロールするとよいでしょう。(65歳以上は7.0%未満)
・ヘモグロビンA1c・・・過去1-2ヵ月分の血糖値の平均
ヘモグロビンA1cが6.0%以上になると糖尿病予備群と考えられます。
糖尿病性腎症を予防するためには、ヘモグロビンA1cが6.0%未満になるように血糖コントロールするとよいでしょう。(65歳以上は7.0%未満)
●血糖をコントロールするために今すぐできること


1. 朝食に食物繊維を摂る(昼食後の血糖値の上昇も緩やかになります)
2. 食物繊維の多い物(野菜、海藻、きのこ類)などと一緒に摂取する
3. 食べる順番に気を付ける(食物繊維の多い葉野菜など→タンパク質・脂質の多い魚や肉などの主菜→ご飯などの主食)
4. よく噛んで食べる(よく噛むことでインスリンの分泌量が増えるという研究があります)
5. 酢を利用する(酢の酸味のもとである酢酸には食後の血糖値の上昇を抑える働きがあると報告されています)
公開日:2024-12-11
更新日:2024-12-11