腎臓病が気になる方は果物や野菜を食べてもOK?!

腎臓病の食事療法では、野菜を控えるべきかどうか悩む方も多いかもしれません。
特に、慢性腎臓病のステージが進行すると、カリウムの摂取を制限する必要が出てきます。
たとえば、ステージG3b以降では1日2000mg、ステージG4以降では1500mg以下に抑えるよう指導されることが一般的です。

一方で、野菜にはカリウムだけでなく、ビタミンやミネラルといった健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
そのため、カリウム制限が必要な場合でも、完全に野菜を避けるのではなく、適切な摂取量を守りながら取り入れることが推奨されるケースもあります。

実際のところ、食事でどの程度野菜を摂取するべきかは、腎臓病のステージによって異なります。
・ステージG3までの方は、栄養バランスを考慮し、積極的に野菜を摂ることが勧められます。
・ステージG3b以降の方も、摂取量に注意しながら、可能な範囲で野菜を取り入れるとよいでしょう。

自分の状態に合った食事療法を専門家と相談しながら進めることが大切です。



●野菜をおすすめする理由


野菜をおすすめする理由

野菜をおすすめする理由

野菜をおすすめする理由は野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれているからです。
野菜に含まれるビタミンの中でも、カロテンやビタミンCなどには抗酸化作用があり、腎臓を傷める過剰な活性酵素の害を弱めてくれます。
野菜には色が濃くβカロテンの含有量が多い緑黄色野菜と淡い色で食物繊維の豊富な淡色野菜があります。
緑黄色野菜にはオクラ、カボチャ、小松菜、にら、大根の葉、しそなどがあります。
淡色野菜には大根、白菜、なす、きゅうり、とうもろこしなどがあります。
緑黄色野菜1に対して、淡色野菜2の割合で摂取することが望ましいとされています。
また野菜に含まれるミネラルのひとつであるカリウムは、摂り過ぎた塩分を体外へ排出する手助けをしてくれ、腎臓にとって負担となる血圧を下げてくれます。
その一方で「腎臓病はカリウム制限がある」といった認識をされている方は多いかと思います。
腎機能が低下すると、カリウムが尿で排泄されなくなり、カラダに溜まってしまうからです。
ただし、カリウム制限が必要となるのは、人工透析になる直前であり、腎臓学会が発行するガイドラインでは軽症である慢性腎臓病ステージG3aまでの方にはカリウム制限は推奨されていません。
そのため、慢性腎臓病ステージG3b以上でカリウム制限が必要な場合の食事は主治医とよく相談してください。

野菜をおすすめする理由は野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれているからです。
野菜に含まれるビタミンの中でも、カロテンやビタミンCなどには抗酸化作用があり、腎臓を傷める過剰な活性酵素の害を弱めてくれます。
野菜には色が濃くβカロテンの含有量が多い緑黄色野菜と淡い色で食物繊維の豊富な淡色野菜があります。
緑黄色野菜にはオクラ、カボチャ、小松菜、にら、大根の葉、しそなどがあります。
淡色野菜には大根、白菜、なす、きゅうり、とうもろこしなどがあります。
緑黄色野菜1に対して、淡色野菜2の割合で摂取することが望ましいとされています。
また野菜に含まれるミネラルのひとつであるカリウムは、摂り過ぎた塩分を体外へ排出する手助けをしてくれ、腎臓にとって負担となる血圧を下げてくれます。
その一方で「腎臓病はカリウム制限がある」といった認識をされている方は多いかと思います。
腎機能が低下すると、カリウムが尿で排泄されなくなり、カラダに溜まってしまうからです。
ただし、カリウム制限が必要となるのは、人工透析になる直前であり、腎臓学会が発行するガイドラインでは軽症である慢性腎臓病ステージG3aまでの方にはカリウム制限は推奨されていません。
そのため、慢性腎臓病ステージG3b以上でカリウム制限が必要な場合の食事は主治医とよく相談してください。



●最近の研究


最近の研究

最近の研究

2024年11⽉14⽇、国際腎栄養代謝研究会および⽶国腎臓財団の腎栄養評議会の公式誌「Journal of Renal Nutrition」のオンライン版に掲載された論文で 「野菜や果物の摂取が少ない慢性腎臓病患者(⾎液透析患者)は 10年後の死亡リスクが⾼い」と示されました。
ポイントとしては
◆ ⾎液透析患者において、⾷事性酸負荷が⾼い⾷事がその死亡リスクを上昇させる可能性が⽰されました。
◆ ⾷事性酸負荷が⾼いことには、野菜や果物の摂取量が少ないことが影響していました。

※https://www.niigata-u.ac.jp/news/2024/749241/

つまり、、、
カリウム制限がある方はある程度の管理が必要ですが、
やはり野菜や果物はしっかり食べた方が死亡リスクが低いということになります。

国が目標と定めている一日の野菜摂取量をご存じでしょうか?
「健康日本21」では350gとされています。
350gというとどのくらいの量か想像できますか?
食事バランスガイドでは、野菜のほか、きのこ、豆、いも、海藻類も含めて一日5~6皿が目安となっています。



●野菜をたくさん食べるコツ!!


野菜をたくさん食べるコツ!!

野菜をたくさん食べるコツ!!
  • 1. 加熱調理をする。(煮る、茹でる、蒸す、炒めるなどしてカサを減らす)
  • 2. みそ汁やスープ、鍋ものにたっぷりの野菜を入れる。
  • 3. 肉や魚を単品で調理せず、野菜を必ずプラスする。(生姜焼きのソースに玉ねぎ、焼き魚に大根おろしなど。)
  • 4. 朝食で野菜を食べる。(昼と夜だけで350g摂るのは難しいので、前日に用意しておいたり、冷凍野菜などを準備しておくこともおすすめです。)
  • 5. 外食した際に野菜を多く摂れるメニューを選ぶ。(トッピングメニューで追加したり、お弁当にサラダやお惣菜をプラスする。)
  • 1. 加熱調理をする。(煮る、茹でる、蒸す、炒めるなどしてカサを減らす)
  • 2. みそ汁やスープ、鍋ものにたっぷりの野菜を入れる。
  • 3. 肉や魚を単品で調理せず、野菜を必ずプラスする。(生姜焼きのソースに玉ねぎ、焼き魚に大根おろしなど。)
  • 4. 朝食で野菜を食べる。(昼と夜だけで350g摂るのは難しいので、前日に用意しておいたり、冷凍野菜などを準備しておくこともおすすめです。)
  • 5. 外食した際に野菜を多く摂れるメニューを選ぶ。(トッピングメニューで追加したり、お弁当にサラダやお惣菜をプラスする。)


●腎臓病が気になる方が野菜を選ぶポイント


腎臓病が気になる方が野菜を選ぶポイント

腎臓病が気になる方が野菜を選ぶポイント
  • ・慢性腎臓病のステージG3b以降はカリウムが少ない野菜を選ぶ。
  • ・カリウムのはたらきについて
    https://www.seishin-do.co.jp/kidney/column_kato/018w/
  • ・漬物や缶詰の野菜は塩分や添加物が多いことがあるため、選び方や工夫が必要。

むくみにおすすめの食材

食品

食品

1食分目安(g)

カリウム量(mg)

ぶなしめじ

ぶなしめじ

30g

111

マッシュルーム

マッシュルーム

30g

105

エリンギ

エリンギ

30g

102

えのきだけ

えのきだけ

30g

102

マッシュルーム(ゆで)

マッシュルーム

30g

93

ぶなしめじ(ゆで)

ぶなしめじ(ゆで)

30g

84

干しシイタケ

干しシイタケ

4g(1個)

84

しいたけ

しいたけ

30g

84

えのきだけ(ゆで)

えのきだけ(ゆで)

30g

81

エリンギ(ゆで)

エリンギ(ゆで)

30g

78

なめこ

なめこ

30g

72

まいたけ

まいたけ

30g

69

なめこ(ゆで)

なめこ(ゆで)

30g

63

しいたけ(ゆで)

しいたけ(ゆで)

30g

60

まいたけ(ゆで)

まいたけ(ゆで)

30g

33

きくらげ(乾)

きくらげ(乾)

0.3g(1個)

3



●具体的な調理と工夫


具体的な調理と工夫

具体的な調理と工夫
  • ・茹でる・煮る
    野菜を茹でるとカリウムが煮汁に溶け出すため、緑黄色野菜でも安心して摂取できる場合が増えます。
  • ・刻む・水にさらす
    刻んだ野菜を水にさらすことでカリウムを減らすことが可能。
  • ・冷凍保存
    茹でた野菜を冷凍保存しておくと、手軽に調理可能。

腎臓病患者の食事において、野菜は重要な役割を果たしますが、正しい選び方と工夫が必要です。
自分に合った方法で野菜を楽しみながら、健康をサポートしていきましょう。

  • •茹でる・煮る
    野菜を茹でるとカリウムが煮汁に溶け出すため、緑黄色野菜でも安心して摂取できる場合が増えます。
  • •刻む・水にさらす
    刻んだ野菜を水にさらすことでカリウムを減らすことが可能。
  • •冷凍保存
    茹でた野菜を冷凍保存しておくと、手軽に調理可能。

腎臓病患者の食事において、野菜は重要な役割を果たしますが、正しい選び方と工夫が必要です。
自分に合った方法で野菜を楽しみながら、健康をサポートしていきましょう。



更新日:2025-1-8