西野先生 漢方で考える不妊症Q&A

中医学で考えると
不妊がよくわかる

もう一つの視点から
不妊改善に取り組むときに、病院などの専門機関にかかることもとても大切なことですが、元気な赤ちゃんを授かるためにもぜひ知っていただきたいのが、中医学の視点です。
不妊相談で長年の実績のある漢方と鍼灸の専門家、西野先生が答えます。



ご存じですか?中医学で考える不妊症img


もくじ

00.西野先生から
01.不妊症ってどういうことですか?
02.不妊症治療は大変ですか?
03.妊活で漢方薬はどんな働きをするの?
04.中医学の妊活で欠かせないことは?
05.周期調節法ってどんな方法なの?
06.誠心堂式「三焦調整法」はどんな効果?
07.卵子の老化は加齢のせい?
08.精子も加齢で老化するの?
09.子宮は老化するの?
10.元気な卵子を作ることはできるの?
11.精子を元気にすることはできるの?
12.子宮を元気にするには?
13.不妊症を引き起こす病気って?
14.家庭・病院・漢方と鍼灸それぞれの役割
15.基礎体温の高温期とは?
16.生理不順です。いつが排卵日なのでしょう?
17.低温期が高くて悩んでいます。どうしたらいいですか?
18.妊娠する力を高めるためには、どうしたらいいですか?
19.漢方薬の八味地黄丸は、女性の妊活にもいいのですか?
20.AMHの検査が基準値よりも高いのは、いいことですか?
21.妊娠初期によくある症状やその対策を教えてください
22.受精~着床までの妊娠の仕組みを教えてください
23.不妊治療って、どんなことをするの?
24.妊活中です。正しいタイミングの取り方を教えてください。
25.妊活中に必要なビタミン・食べ物・サプリメントについて教えてください。
26.初期流産しました。どんな原因が考えられますか?
27.基礎体温が低いのですが、妊活に影響しますか?
28.不妊で黄体機能不全におすすめの漢方薬はありますか?
29.すぐ妊娠できる体質とは?
30.不妊でよく用いられる「補中益気湯」はどんな漢方薬?
31.妊活に取り入れてほしいシリンジ法とは?

授かるための身体を育みましょう。
身体を育むことは、命を育むことです。

西野裕一

西野 裕一

薬剤師・鍼灸師・国際中医専門員A級

株式会社 誠心堂薬局 代表取締役

日本中医薬学会 理事

一般社団法人統合医療生殖学会 理事

★2019~2021年西洋医学の不妊治療を2年以上受けて妊娠できなかった33人の患者様において1年以内の漢方と鍼灸の不妊相談で妊娠実績55%

★6か月間の漢方と鍼灸の不妊相談で妊娠実績60% (*2016年ポータルサイトジネコモニター)

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妊娠と健やかな赤ちゃんの誕生を願うなら、まずは体質改善とカラダづくりから。

「卵子も老化する」「年齢が若くても、卵子が残り少ないこともある」ということが広く知れ渡ってきた昨今、「少しでも早く妊娠したい」と焦り、ストレスをかかえる女性も少なくありません。でも、「赤ちゃんを望むなら、まず体づくりを」と私共もは勧めております。
自分の体質に合ったカラダ作りと適切な養生をしましょう。
卵子と精子が受精しても、きちんと子宮に着床しなければ、妊娠できませんし、順調に育っていかなければ、出産できません。35才以上になると、染色体異常が主な原因の妊娠12週未満の流産がふえるだけでなく、それ以降の時期の流産率も高くなります。赤ちゃんを望む多くの方へのサポートを通して、健康な体をつくることが、妊娠しやすく、おなかの赤ちゃんが育ちやすく、子育てもしやすいことにつながると実感しています。

カラダ作りでもっとも重要なのは、体質を見極めることです。

中医学では、『養生』といって、健康な体をつくるために日常生活の中で足りないものを補いますが、人によって体質が違うため、それに合わせた養生をすることが大切です。西洋医学とは異なり、体質は舌や脈で判断するので、まずは必ず中医学の専門家にみてもらいましょう。

妊娠の鍵は、ホルモン分泌の促進と骨盤内の血流アップです。

妊娠に近づくためには、体質に合った養生をするだけでなく、さらに2つのことが大切になります。

1つは『補腎(ほじん)』です。補腎とは、妊娠する力を落とさないようにすること。妊娠するためには排卵や着床を促す女性ホルモンがきちんと分泌されていなければなりませんが、年齢を重ねるとホルモンの分泌が落ち、妊娠する力が弱くなってきます。そこで、補腎薬を使ってサポートするのです。補腎には鹿茸(ろくじょう)、亀板(きばん)という動物性の生薬を組み合わせた「亀鹿二仙丸(きろくにせんがん)」という処方があります。体を温めてホルモンの分泌を助ける以外に、卵に必要な潤いや栄養を与えるため、究極のアンチエイジングの漢方といわれているそうです。

骨盤
もう1つは『骨盤内の血流の改善・安定』です。骨盤内の血流を良くすると、分泌を促したホルモンがきちんと子宮や卵巣、卵胞に届くようになって、卵の質が良くなり、着床しやすくなります。この二つはどちらも、男性不妊の方にもおすすめできます。血流の改善には、誠心堂オリジナルメソッドである鍼灸による『三焦調整法(さんしょうちょうせいほう)』で体全体の血流バランスを調整し、本来の血流に戻して安定させるとともに、体質別に漢方薬を選んでいます。

不妊症で悩む方に伝えたいことは?

「妊娠・出産・子育て」は、ひとつながりで、切り離すことはできません。誠心堂では、この期間を母子ともに健やかに過ごせるよう、中医学でサポートしています。ぜひ一度ご相談ください。


株式会社誠心堂薬局 代表取締役
西野 裕一
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