誠心堂式「三焦調整法」はどんな効果?

「卵巣や子宮の血流を良くして、機能回復や漢方薬の効果を上げます」

誠心堂式「三焦調整法」はどんな効果?

「中医学の不妊治療で欠かせないことは?」の項でお話したように、中医学の妊活では漢方の補腎薬を服用します。何故かと言うと、女性の卵巣機能は、生殖器やホルモンをつかさどる、「腎」にコントロールされていると考えるからです。一般の漢方薬だけでなく動物性生薬を組み合わせた補腎薬は、卵巣機能の働きを高め、卵巣年齢を若く維持することができるので、元気な卵子を作るために有効なのです。また、これらの補腎薬をQ5で取り上げた「周期調節法」で服用すれば、妊娠する確率はさらに高くなります。


しかし、補腎薬も周期調節法も血液の流れが滞りなく全身を巡っていることによって効果が期待できるのです。つまり、いくら的確な漢方薬を最適な時期に服用しても、血液の流れに滞りがあれば、届いてほしい臓器に漢方薬が十分に届かない可能性があるのです。 私達の日常は無意識なストレス、夜更かし、PCやスマートフォンなどでブルーライトを長時間浴びるなど、交感神経を緊張させ、血液が頭部に集中していることが多いのです。体の血液量は一定ですから、血液が頭部に集まると、子宮・卵巣・精巣への血流が相対的に減ってしまいます。


血液の滞りを鍼灸で調整する

何故、このような部位の血流が減るのかというと、極端な言い方ですが、子宮や卵巣は脳や心臓などに比べると、生命維持にはさほど重要ではないからです。このような血流が低下している状態では、いくら補腎薬や周期調節法を用いても、本来の効果が望めないケースが多いのです。


そこでお勧めしたいのが、誠心堂の「三焦調整法」です。「三焦調整法」とは、このような血液の滞りを鍼灸で調整する治療法です。「三焦」とは、頭からみぞおちまでの「上焦(じょうしょう)」、みぞおちからへそまでの「中焦(ちゅうしょう)」、へそから足先の「下焦(かしょう)」、の3つのことです。どの部位も血液が不足してはならないのですが、不妊の方は子宮・卵巣・精巣のある「下焦」に血液が不足しがち。


血液の滞りを鍼灸で調整する

この調整法で血液の偏りや滞りをなくし、体全体に血液を分布させ、卵巣・子宮や精巣の血流を良くして、機能回復はもちろん、漢方薬の効果を上げていきます。施術を受けた方のほとんどが「お腹が温かくなった」と驚くのは、下焦の血流の滞りが改善された証です。この治療法の導入をすることで、今まで卵が育たなかった40代女性でも効果がでるようになってきました。冷えの自覚があるなら、三焦のどこかに血液の偏りがあるのかもしれませんよ。



更新日:2023-12-02