子宮は老化するの?

「加齢、疾患、不摂生などで子宮は老化します」

子宮は老化するの?

妊活中の方にとって、「子宮も老化する」と言われると、とても落ち込んでしまいますよね。しかし、残念ながら、さまざまな理由で女性機能も老化が進んでしまいます。


とくに、子宮の老化が進んでしまうと、着床する確率が低下してしまい、不妊の原因となり、せっかく宿った命が流産したり、妊娠30週前後の早産の確率が高くなったりしてしまいます。妊娠の確率は、20代~30代前半までが25~30%ですが、年齢が上がるたびに妊娠率は低下していきます。40代ですと妊娠率は5%以下といわれています。


ただし子宮の老化が進んでしまう原因は加齢だけではありません。子宮筋腫・子宮内膜症など婦人科系の病気で子宮が老化することがあります。さらに加齢やストレスとともに、子宮筋腫、子宮内膜症などに罹患する確率が増します。


子宮と腎と血流の関係

子宮筋腫があると骨盤内で瘀血(汚れた血)が溜まり本来の血液が持つ止血作用を低下して、月経の出血量が多くなるなどで、体は貧血状態になります。これでは元気な内膜ができず、受精卵が着床しづらくなります。子宮内膜症の原因も「瘀血」が考えられます。これらも子宮の老化や炎症を進行させるので、適切な治療が不可欠です。


さらに薄着や素足で体を冷やしたり、嗜好品、添加物の多いものの摂取、過度なストレスを感じる生活を続けるなども子宮の血流が下がり老化が早まります。女性は、30歳以降妊娠率が低下します。35歳前後からは、妊娠率の低下と流産率の増加が起こり、たとえ体外受精や顕微授精などの生殖補助医療を行って受精を起こさせることができても、妊娠率・生産率は低下します。


妊娠を望むご夫婦イメージ

中医学では女性の子宮も「腎」にコントロールされていると考えます。加齢とともに「腎」の働きが弱くなっていくと、骨盤内の血流が徐々に低下して、子宮も老化し、どうしても不妊傾向になってしまうのです。腎の老化を予防するためにも、子宮のある骨盤内に十分な血流を増やすことが大切です。



更新日:2023-12-02