基礎体温が低いのですが、妊活に影響しますか?
「体温が低いことは、血流の良し悪しに影響しています。」
基礎体温とは日中の活動エネルギーの影響を受けない、睡眠時の基礎代謝によって生まれる安静時の体温のことです。寝ている間には測定できないので、起床してすぐに測定します。基礎体温を測定することで排卵の有無やホルモン分泌の状態がある程度把握できます。
基礎体温の低温期は、通常は36.30℃前後ですが、低い方では35℃台の方もいます。通常、婦人科の領域で、低温期の温度が36.0度未満の場合を基礎体温(低温期)が低い、低体温といいます。
低体温であることがすぐに不妊症に繋がる事はありませんが、血流の良し悪しに影響しています。
下垂体前葉から分泌されるホルモン(FSH / LH /
PRLなど)は、脳から首やお腹を通って卵巣や子宮へと血流によって運ばれます。ですから、血流が悪い体質の方の場合にはホルモンが十分に分泌されていても、目的の場所にまでは届きにくいわけです。もし、卵胞が発育する時期や排卵する時期または着床する時期に必要な量のホルモンが届かなければどうなるでしょうか?
そんな訳ですから、基礎体温が低い方はできれば体質を改善して妊娠しやすい体作りを心がけてみてください。
本田先生たち研究チームが約3万2000人の女性を対象に行ったアンケート調査があります(2015年7月~2016年4月調査)。
対象は10~50代とほぼ妊娠適齢期女性です。それによると、現代女性の平均基礎体温は36.53±0.22℃、低温期の基礎体温は36.197℃、高温期では36.763℃でした。さらに平均基礎体温が36℃未満の女性が38%にも上りました。
参照元:https://st.benesse.ne.jp/ninkatsu/content/?id=74418
① 朝食は毎日とる
② しっかりたんぱく質を取りましょう
③ 朝の散歩に挑戦しましょう
④ 寒風摩擦をやってみよう
⑤ からだを温める食材を積極的にとりましょう
ショウガ、山椒、にんにく、ネギ、ニラ、紫蘇、かぼちゃ、なつめ、アンズ、クルミ、シナモン、唐辛子、鶏肉、羊肉など
一般的な体温計と基礎体温計の違いは「表示される数値」です。一般的な体温計が0.1単位(小数点第一位)なのに対し、基礎体温計は0.01単位(小数点第二位)まで表示されるようになっています。そのため、一般的な体温計では分からなかった微細な体温の変化が基礎体温計では分かるようになっているのです。それだけ微細な体温変化を測定するためには、体温が安定している部位で測定する必要があります。そのため、口の中で測る必要があります。
基礎体温の正しい測り方
基礎体温計は単に口の中に入れて測定すればいいという訳ではありません。正しい使い方で測定するようにしましょう。
- STEP 01
- 目覚めてすぐに体温を測定する
基礎体温は目覚めてすぐに測定するというのが大前提です。
布団の中で動いてしまっても体温は変化してしまいます。そのため、寝る前には必ず枕元などすぐ測れる場所に基礎体温計を置いておきましょう。
- STEP 02
- 基礎体温計の測定位置は舌の下側
基礎体温計は、舌の下にある中央筋の根本の部分に当てるようにします。筋の先端ではなく、左右どちらかのくぼみに当てると体温計がぐらつかず安定します。毎日同じ位置で測定することが大切ですので、体温計を当てる位置は決めておきましょう。
- STEP 03
- 基礎体温を入れた口は閉じる
基礎体温を口の中に入れて固定したら、口は閉じましょう。
寒暖差がある季節は外気の影響を受けます。
測定が終わるまではしっかり口を閉めてください。
寝落ちしないように頑張ってくださいね。
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更新日:2023-12-02