「ニキビ」を体質で考える

更新日:2023.11.17

 

 

 

ニキビとは?

「ニキビ」を体質で考える

「ニキビ」を体質で考える

ニキビには10代に多く見られる“思春期ニキビ”と、大人になってからできる“大人ニキビ(吹き出物)”があります。思春期のニキビは額や鼻周り(Tゾーン)に出ることが多いですが、大人ニキビの場合は頬や顎(Uゾーン)にできることが多くなります。

 

ニキビの原因と治療

思春期ニキビ
成長期による皮脂の過剰分泌が原因です。毛穴が皮脂で詰まり、アクネ菌などの細菌が増えやすくなっています。

大人ニキビ(吹き出物)
乾燥肌、ストレス、冷え、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活、不適切なスキンケアなど、様々な原因が重なることでニキビができやすくなります。

治療には菌の繁殖を抑える抗生物質や炎症を抑える薬、皮脂の分泌を抑え毛穴の詰まりを改善する薬などが処方されることが多いです。

 
「ニキビ」を体質で考える

漢方で考えるニキビ

「ニキビ」を体質で考える

中医学において、ニキビは“熱”によって引き起こされますが、原因は様々であるため、症状や体質を見極めて対処する必要があります。ニキビの原因の1つ目は皮膚と直接関係が深い“肺(はい)”に熱がこもること、2つ目は飲食の不摂生により胃腸機能を担う“脾胃(ひい)”に熱がこもること、3つ目はストレスを調整する“肝(かん)”が乱れ気の流れが詰まること、4つ目はホルモン分泌を司る“腎(じん)”の弱りにより皮膚の新陳代謝が低下することです。中医学では、“皮膚は内臓の鏡”と呼ばれており、内臓の状態が皮膚に反映されるものと考えられています。そのため、内臓の働きや内臓間のバランスを整えることで、健康な皮膚を取り戻すことができます。

 

中医学体質別治療法

① 肺胃熱盛(はいいねっせい)体質
額、鼻周り、頬、背中に出やすく、痒みをともなうことがあります。
随伴症状:発熱、のぼせ、口の渇き、冷たいものを好む、過食、便秘など。
暑さなどの外気の影響や、暴飲暴食などにより肺と胃に熱がこもりやすくなります。

 

漢方

清上防風湯、黄連解毒湯など

ツボ

曲池、合谷など

食材

緑茶、ゴーヤ、レタス、トマト、きゅうり、セロリ、たけのこなど

 

 

② 肝鬱化火(かんうつかか)体質
こめかみ付近に出やすく、ストレスなどの精神刺激や生理前に悪化する傾向がある。
随伴症状:イライラしやすい、情緒不安定、手足の冷え、頭痛、目の充血など。
血(けつ)を貯蔵して血流を調節する肝は、ストレスにより血を消耗したり、気の流れが詰まることで熱を持ちやすくなります。

 

漢方

柴胡清肝湯、加味逍遙散など

ツボ

太衝、行間など

食材

ミント、ジャスミン、緑茶、春菊、セロリ、豆腐、トマトなど

 

 

③ 腎虚(じんきょ)体質
口周りや顎周りに出やすく、勢いのある赤いニキビはあまり見られない。
随伴症状:足腰がだるい、物忘れ、耳鳴り、頻尿、白髪、難聴、精力減退、むくみなど。
加齢や過労、睡眠不足などにより腎の働きが弱ると、ホルモンバランスが乱れ、皮膚のバリア機能が低下したり、ターンオーバーのサイクルに乱れが生じてニキビになります。

 

漢方

知柏地黄丸、瓊玉膏など

ツボ

腎兪、関元など

食材

黒豆、黒きくらげ、黒ごま、山芋、卵、くるみ、アーモンドなど

 

 

④ 血瘀(けつお)体質
紫色や黒ずんだニキビになりやすく、治ったあとも色素沈着が残りやすい。
随伴症状:肩こり、頭痛、唇の色が悪い、シミやくすみが目立つ、冷えのぼせなど。
ニキビの状態が続いていると血行不良が起きるようになり、老廃物を外に出すことができず、より一層治りづらくなります。

 

漢方

血府逐瘀湯、桂枝茯苓丸など

ツボ

血海、三陰交など

食材

蓮根、ナス、チンゲン菜、黒きくらげ、玉ねぎ、紅花など

 

 

 

ニキビの鍼灸治療

顔面部や背中といった場所は、中医学の陰陽五行説において、“陽”の部位であり、体内の陽気が集まってくる部分です。そのため、陽気が多く一番熱を持ちやすい部位ともいえるでしょう。ニキビは熱が鬱滞している状態のため、鍼灸では炎症をとるほか手足やお腹などに鍼やお灸をして熱を下に引っ張り、全身の寒熱バランスを整えます。また、肝の弱りによる自律神経の乱れに働きかけ、血行をよくしていきます。顔に直接鍼をする美容鍼灸もおすすめです。

 

暮らしのアドバイス

・脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、辛いものをとらないようにしましょう
・喫煙やアルコールなどの刺激物は避けましょう
・ストレスをうまく発散できるようにしましょう
・排便習慣を身に付けましょう
・寝不足にならないようにしましょう