『不妊治療の保険適用セミナー』95%の方が満足!
2022/7/22
両角レディースクリニック両角和人院長と
趙貞華先生が講演するセミナーを開催
2022年4月29日『妊活セミナー~いよいよ始まる!不妊治療の保険適用』の第2弾として、銀座フェニックスプラザ(東京都中央区)にて妊活セミナーを開催しました。
西洋医学と東洋医学の視点から、この春から変わろうとする不妊治療のあり方と、これからの妊活について、両医学界の最前線の情報を知る医師と中医師からお話いただきました。
第一部は、誠心堂薬局から、中医学アドバイザーの趙貞華(ちょう・ていか)先生がご講演。中医学である漢方や鍼灸の妊娠率・出産率への有効性をテーマに、長年にわたって不妊にお悩みの方とご相談されてきたご経験などについても講演されました。
第二部は、高度生殖医療を専門とする銀座にある両角レディースクリニックの両角和人(もろずみ・かずと)院長をお招きし、4月から開始された不妊治療の保険適用や高齢の方の不妊治療戦略について、ご講演いただきました。
ゴールデンウィークの連休初日という貴重な休日の中にも関わらず、不妊治療をされているご夫婦やこれから妊活を考えている方など41名の方にご参加いただきました。講演のテーマもあるのか、年齢層は35歳以上の方が多く、女性の参加者のうち66%が40歳以上の方でした。カップルの参加も多く、男性の参加は36%を占めました。
挨拶 代表取締役 西野裕一「妊活に縁起のいい年『壬寅』
セミナー開催あたって、代表取締役の西野裕一(にしの・ゆういち)の挨拶があり、「壬寅(みずのえとら)という子宝にとって大変縁起のいい年に35周年を迎えることができ、お悩みの方には前向きに妊活に取り組んでもらいたいと願っています。」と述べられました。また、今回の西洋医学の専門医である両角先生と中医学の専門家である趙貞華先生がダブル講演の趣旨でもある「家庭と、西洋医学の病院と、東洋医学の漢方薬局や鍼灸での役割は異なります。そして、妊娠出産のためには役割それぞれが大切です」と、家庭・西洋医学・東洋医学の連携の重要性を伝え、お悩みの方を応援するための妊活アイテムの参加特典の用意など、不妊で悩まれている方を応援していく強いお気持ちを表明されました。
第一部 趙貞華先生「妊娠・出産率を高めるための漢方や鍼灸について」
中国伝統医学である中医学の考えに基づいた漢方薬や鍼灸治療についての基礎的なお話から、現代の不妊治療における考え方まで、広範囲に渡って分かりやすくご講演くださいました。現代の医学会では、世界的に中医学と西洋医学の治療のそれぞれの良さを取り入れ一緒に治療を行う中西結合医療が注目されています。
世界水準での最新の治療効果についてもご紹介があり、高度生殖医療である体外受精と漢方薬や鍼灸を併用することで、治療効果が高まるというデータを複数ご紹介くださいました。
また、趙貞華先生ご自身の日本での相談経験に基づいた体験談は、妊娠が困難な症例でも結果につながっている例が多数あり、同じようにお悩みの方にとって大変勇気づけられる内容だったかと思います。趙先生の言葉の数々は、長年不妊症のお客様と向き合っているからこそ語れる言葉であり、その真摯な講演には感銘を受けられ涙ぐんでいらっしゃるお客様も見受けられました。
- <第一部 参加者様の声>
- 「漢方・鍼灸の効果が数値で明確にわかりました」
- 「周期調節法で体の状態にあわせたケアのポイントが書かれていて、これからの生活にとりいれたいなと思いました」
- 「不妊の原因に対する漢方や鍼灸の効果を把握できました」
- 「少し聞き取りづらい部分もあったが、内容は良かったです」
第二部 両角和人先生「不妊治療の保険適用メリット・デメリット、ご夫婦のための40歳からの治療戦略」
両角和人先生は、2022年4月から開始された不妊治療の保険適用について、ご講演くださいました。新制度開始直後のご多忙と、不透明な点が多い中にも関わらず、費用面や自費診療との違いなどを分かりやすくまとめてお話いただき、参加者の皆様は熱心に耳を傾け、メモを取られる姿も多く見受けられました。また、高齢出産の中でもとくに40歳以上の不妊治療戦略について、先生の見解を分かりやすくお話くださいました。40歳以上の妊娠についても多くの結果を出されている先生だからこそと言える力強いお言葉に、納得し、安心された方も多かったのではないでしょうか。お話の合間にはハワイや研究時代のお話など、先生の人柄も垣間見える一幕もあり、不妊治療の保険適用という大きな変化を迎える中にあって、人の気持ちに寄り添い、何とかお悩みの方のお力になるために今できる最善を尽くすという志をもった姿勢に、医療者としての信頼感と心強さが感じられるご講演でした。
以下、両角和人先生のご講演内容のポイントを簡単に箇条書きにまとめさせていただきます。
- <不妊治療の保険適用について>
- ・費用負担が軽減され、施設や地域にかかわらず費用が統一され3割負担になる
- ・保険診療の治療費が高額な場合は高額療養費制度が受けられる
- ・保険診療では、通常の刺激方法での採卵、受精、凍結、移植が可能
- ・卵子凍結、精子凍結は自費診療となる
- ・エコーや採血は原則3回までが保険適用
- ・不妊治療で使用する薬剤も保険適用だが、ホルモン剤の併用は不可
- ・体外受精は年齢制限(43歳未満)と移植回数の制限がある
- ・デメリット:貯胚ができない、最新医療ができない、PGT-Aができない、子宮鏡検査・内膜炎検査ができない、男性側の負担が増える(来院もしくはビデオ通話での同席が必要)
- <高齢の方のための不妊治療戦略>
- ・卵子の老化が一番の課題のため、貯胚を優先。相性があるため初期胚と胚盤胞の両方を凍結。十分に貯胚できてから新鮮胚移植へ移行する。新鮮胚が駄目なら凍結胚へ
- ・採卵はできるだけ早期に沢山採卵することを目標にする。1周期2回採卵など
- ・移植前に腹腔鏡検査を行うことをお勧めする
- ・誘発方法を最適化する。しっかりと成熟卵をつくる採卵計画をたてる
- ・採卵を最適化し、優しく圧をかけないで丁寧に吸引する
- ・受精方法は体外受精が勝る
- ・新鮮胚移植の場合、子宮内膜をしっかりと厚くし、新鮮胚と初期胚の2個移植をする
- <第二部 参加者様の声>
- 「保険の良い点、問題点、じゃあどうすればいいか、と段階をふんで説明いただいたのでわかりやすかったです」
- 「高齢(43歳以上)でも使える方法があることを今回知り、勉強になりました」
- 「高齢の戦略がよくわかりました」
- 「とてもボリュームの大きい内容がコンパクトに解決されてとても良かったです」
今回のセミナーを通して
西洋医学と中医学がそれぞれに得意とする役割を担い、一緒に成果を高めていく中西結合医療こそ、不妊に悩む方が増えている現代社会において、大きな希望になると実感されるセミナーでした。中医学である漢方や鍼灸では、卵子・子宮、精巣といった生殖器の力を高め、妊娠しやすい身体に整えていくことを得意とします。一方、西洋医学では、採卵、受精、移植といった技術によって妊娠のためのステップを踏むことができます。どちらも専門の知識や経験、技術が問われます。中医学は中医学の専門家である中医学アドバイザーだからこその見立てや治療プランがあり、高度生殖医療では、これまで不妊治療をけん引されてきた生殖医療専門医の先生だからこその確かな技術や経験があります。
どれだけ医療が進んだ現代においても妊活には年齢という壁があり、だからこそ、妊活を考えられている方には、できるだけ早期に真剣にご夫婦で向き合い、必要であれば最善の治療を選択できるようにすることがとても大切です。誠心堂薬局では、妊活を考えられている方や不妊治療で悩まれている方に、最新の正しい情報提供を心掛けています。今回のような気軽に参加できるセミナーがそういった前向きな妊活の一助となりましたら幸いです。今後も、誠心堂薬局では、妊娠・出産・産後まで健康をトータルにサポートしていくために、スタッフ一同お悩みの方のお力になれるよう鋭意努力してまいります。
本件に関するより詳しい内容をご希望でしたら、当社ではマスコミの方の取材お申し込みを随時受け付けておりますので、是非お問い合わせください。
【取材依頼・お問い合わせ先】
会社名: 株式会社誠心堂薬局
担 当: 本部 広報担当 片岡 詩麻
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