5月17日「高血圧の日」に合わせ、 中医学や鍼灸治療のアプローチを提案する “高血圧キャンペーン”を開催
2023/05/17
~「高血圧の日」に中医学ができること~
漢方相談薬局、鍼灸院を東京・千葉で20店舗展開している株式会社誠心堂薬局(本社:千葉県市川市、代表取締役:西野 裕一、以下 当社)では5月17日の「高血圧の日」に合わせて、高血圧キャンペーンを開催します。日本高血圧学会と日本高血圧協会は、第30回日本高血圧学会総会において、毎年5月17日を「高血圧の日」と制定することを宣言し、日本記念日協会より認定登録されました。
高血圧は日本人の三大死因のひとつであり、脳卒中や心臓病など生命に関わる病気を引き起こすと言われています。しかし、自覚症状が少ないため、現在日本に約4,000万人と推定されている高血圧患者のうち実際に治療を受けている方はわずか2割の約800万人といわれています。
気づかないうちに進行することが多いという特徴があるため、高血圧の早期発見と予防は非常に重要です。当社は2023年5月13日(土)~21日(日)に血圧相談会を無料で開催し、生活習慣の見直しや適切なアドバイスを提供するキャンペーンを開催します。
血圧無料測定会
【中医学で考える高血圧とは】
中医学では血圧そのものを下げるのではなく、身体全体を調整して高血圧に伴う頭痛やめまい、耳鳴り、動悸といった不快な症状を改善していきます。
中医学で考える五臓という体の機能のうち、主に“心(しん)”、“肝(かん)”、“腎(じん)”が高血圧に関係し、気血津液という体の栄養状態のバランスでは「オ血(おけつ)」という血行不調の状態が深く関係しています。このような高血圧が起こる体の状態について、「弁証論治(べんしょうろんち)」という方法で体質を分析し、その方それぞれの改善策をご提案します。
たとえば、同じ高血圧であっても若くて食欲旺盛・血気盛んでがっちりとした体格の方と、年配で体力がなく息切れや動悸、めまい等を起こしやすく顔色が悪い方とでは体質が異なります。このように同じ高血圧でも体質が異なれば治療法が異なることを、中医学では同病異治(どうびょういち)と言います。
そのため当社では高血圧の方へ血圧や自覚症状だけでなく問診、舌診・脈診などの体質の判断を重視し、その方の体質に合わせた漢方薬や鍼灸治療を提供しています。
【中医学で考える体質別の高血圧】
(1) 肝火上炎(かんかじょうえん)体質
急激な怒りや、長期にわたるストレスにより体内に熱がこもり血圧が高くなる。
随伴症状:せっかちな性格、頭痛、赤ら顔、目の充血、口の苦みや渇き、不眠など。
イライラや怒りなど情動が変化すると「気」の流れに詰まりが生じ、熱が生まれて身体の上部をうっ血させ、血圧を上昇させます。
(2) 陰虚陽亢(いんきょようこう)体質
身体に必要な「陰血(体液や血)」が不足して相対的に熱が強くなるため、血圧が高くなる。
随伴症状:足腰がだるい、倦怠感、目の疲れ、筋肉のつり、便秘、ほてり、イライラなど。
肝火上炎タイプ(1)の長期化や、加齢による「陰血」不足が起きることで、体内の「陽気」をコントロールできず、熱がこもることで血圧を上昇させます。
(3) 痰湿阻滞(たんしつそたい)体質
体内に余分な水分がたまることで血行が悪くなり、血圧が高くなる。
随伴症状:体が重だるい、頭痛、むくみ、めまい、食欲不振、胸苦しい、軟便など。
多くは飲食の不摂生により、胃腸の働きが衰えて水分代謝が滞っています。脂っこいものや味の濃いものをとり続けると太りやすくなるとともに、体内に老廃物がたまり血行不良を引き起こします。
(4) 気虚血オ(ききょけつお)体質
身体のエネルギーとなる「気」が不足して血流が滞り、血圧が高くなる。
随伴症状:食欲不振、お腹の張り、倦怠感、疲れやすい、動悸、頭痛など。
過労や胃腸虚弱により「気」が不足して「血」を血管内に巡らせることができず、滞りが生まれやすくなります。また、過労により悪化する特徴があります。
当社では、地域の方々の健康維持のために中医学の視点を取り入れ、漢方による心・肝・腎のバランスを整えるアプローチや、鍼灸治療によるツボを刺激し、臓腑の働きを助けるアプローチを併用することにより体の内と外からの体質改善をサポートします。
店舗にて血流測定行えます
【セルフメディケーション・5つの生活習慣改善ポイント】
1. 塩分摂取を抑える
食事の塩分量に気をつけ、加工品や外食の利用を減らします。高血圧患者の食塩摂取を減らすことが推奨されており、日本高血圧学会は食塩摂取量を6g/日未満としています。塩分摂取量を知るためには尿検査でナトリウム量を調べる方法があるので、ご家庭で自分自身でもチェックしてみましょう。
2. 運動習慣を身につける
散歩や自転車、水泳などの適度な運動を継続的に行い、体重管理を心がけましょう。運動選手は高血圧になる率が低く、特に耐久性競技選手が最も低いとされています。晩年の高血圧予防に役立つことがありますので、日頃より適度な運動を続けることを志しましょう。
3. ストレス軽減
趣味やリラクゼーション法を取り入れ、ストレスの蓄積を防ぎましょう。ストレスは血圧に影響を及ぼすことがあります。職場高血圧が代表的な例で、家庭などほかの場所においては正常な血圧の数値を示す人が、職場においてのみ高血圧を示すようなケースが見られます。定期的な血圧の測定により、血圧に適したストレス発散方法を見つけてみましょう。
4. 喫煙・アルコール量の制限
喫煙は避け、アルコール量を適度にすることで血圧への影響を抑えます。
5. 質の良い睡眠
睡眠環境を整え、十分な休息をとることで自律神経の働きを整えます。
■今後の展開
本来、西洋医学と東洋医学は考え方が大きく異なり、専門医や専門薬剤師への相談が重要です。漢方薬は症状へのアプローチだけでなく、体質改善へのアプローチを特徴としています。当社では、漢方薬に精通した中医学アドバイザー、薬剤師、鍼灸師がお悩みを抱えた方に対して総合的なサポートを行っています。特に体の変化には、日々の養生の大切さが中医学では説かれています。食生活、運動、睡眠、ストレスコントロールなどの養生についても、個人個人の体質に合わせてアドバイスを行っています。
高血圧をはじめとした様々な生活習慣病に対応し、地域の皆様が安心して健康的な暮らしを送れるよう、全力でサポートいたします。薬だけに頼らず、生活習慣の改善も重要です。適切な食事、運動、ストレス管理などの生活習慣の見直しを行い、健康を維持することが大切です。高血圧に対する理解を深め、自分自身や家族の健康管理・定期的な血圧測定や相談を通じて適切な対策を行っていきましょう。「高血圧の日」を機に皆さんの健康意識が高まることを願っています。
最寄りの店舗に足を運んでいただけることを心よりお待ちしております。
本件に関するより詳しい内容をご希望でしたら、当社ではマスコミの方の取材お申し込みを随時受け付けておりますので、是非お問い合わせください。
【取材依頼・お問い合わせ先】
会社名: 株式会社誠心堂薬局
担 当: 本部 広報担当 片岡 詩麻
電 話: 047-300-2293
メール: s_kataoka@seishin-do.co.jp