店舗お知らせ
- 三茶
- 2022/09/23
【漢方の紹介②】当帰芍薬散
今回は「当帰芍薬散」の紹介をします。
女性の訴える腹部の痛みに広く使用されるのが当帰芍薬散です。
生理痛や妊娠中の腹痛などに当帰芍薬散の補血、活血の力がはたらき、痛みを和らげます。
腹痛以外にも、貧血気味で何か頭に覆いかぶさっているような頭重感、
肩こり、めまい、腰痛、むくみなどに使用します。
血を補う当帰、芍薬、川芎と
余分な水分を尿として排出する茯苓、沢瀉、白朮で構成され
貧血やだるさ、むくみを血を補い、血流を良くして余分な水を排出する事で改善します。
月に1度生理がある女性は血が不足しやすく婦人科で広く使用されることが多い漢方薬の一つです。
- 三茶
- 2022/09/20
【漢方の紹介①】加味逍遥散
漢方の処方について紹介します。
【加味逍遥散】
当帰 白朮 柴胡 山梔子 生姜 芍薬 茯苓 牡丹皮 甘草 薄荷
逍遥散に山梔子、牡丹皮が加わった処方となっています。
逍遥散の【逍遥】は気ままにあちこち歩き回るそぞろ歩きという意味です。
逍遥散を飲めば、心が晴れ晴れして自由にひろびろした気分になるという事から由来し、この名がつけられたと言われています。
特に、生理前など気分の高ぶり、イライラ、落ち込み、肩の張りや頭痛、不眠、便秘など気の流れが滞っている状態に使われます。
気の鬱滞が長引くと熱(炎症)が生じ、のぼせ気味、顔の赤み、微熱、灼熱感を伴い、焦りっぽい、怒りっぽいなど熱症状が見られます。牡丹皮・山梔子は肝・心にこもった熱を取り除きます。
特に、女性はホルモンの影響を受けやすく、生理前後、更年期、出産後などホルモンの大幅な変動により自律神経の乱れが乱れる事が多く、婦人科でよく使われる漢方処方の一つです。
- 三茶
- 2021/12/21
「赤ちゃんが欲しい・全国不妊治療クリニックガイド決定版」に掲載されました
誠心堂薬局三軒茶屋店の紹介が
赤ちゃんが欲しい・全国不妊治療クリニックガイドに掲載されました!
本屋さんで写真の表紙を見つけたら、みてもらえると、嬉しいです!!!
- 三茶
- 2021/11/10
更年期障害【ホットフラッシュ・イライラ・高血圧】
更年期
女性は45~50代くらい、男性は50代後半~70歳くらい
女性ホルモンが本格的に減少し、不調がでやすい時期。
男性も肉体の衰えを実感しはじめる年代です。
〈起こりやすい症状〉
のぼせ(ホットフラッシュ)
イライラ
肩こり
不眠
冷え
腰痛
前立腺肥大
動脈硬化
高血圧など
腎を補うことを基本に、ストレス対策には肝と心のケアをしてリラックスを心かける。
生活習慣の乱れを見直す。血管のケアのために活血(血流をよくすること)も大事です。
- 三茶
- 2021/11/05
【不妊症】PCOSだけど、AMHが高いから大丈夫!は勘違い
PCOSの方はAMH(卵巣年齢)が高値であることが多いです。
卵巣の予備能を表すAMHが高値であっても卵巣の環境は必ずしもいいとは言えません。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)では卵巣に未熟な卵胞が多数連なって見えます。
AMH(卵巣年齢)は主に2~9mmの胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌されるホルモンです。未熟な卵胞が多く存在するPCOSの方は高値を示すことが多いです。
近年、高すぎるAMHは卵胞発育を阻害する機序が報告されています。
PCOSでAMHが異常高値の場合、卵胞発育が更に阻害されている環境になっています。このような環境では成熟した質のいい卵が育ちにくくなってしまいます。
PCOSの場合、数が多い事よりも一つ一つの卵を成熟させ質のいい卵を育てていく環境、ホルモンバランスが重要と言えます。